ハリルお気に入りの22歳は失敗したのか? リーズの”奇妙な補強”に選ばれる

クルトゥラル・レオネサでプレイしていた時の井手口 photo/Getty Images

海外挑戦は苦労続き

現在プレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)でトップ3を維持し、プレミアリーグ昇格へ突き進んでいるリーズ・ユナイテッド。リーズといえばリオ・ファーディナンドやジェイムズ・ミルナーがプレイしたこともある名門クラブで、1990年代にはプレミアリーグでトップ4に入った実績もある。

多くの名手がプレイしてきたチームだが、中には期待を込めて補強したのに結果を出せなかった選手もいる。今回地元紙の『Leeds Live』はリーズがこれまで獲得してきた選手の中から、「奇妙だった10の補強」と題した特集を組んでいる。なぜ獲得したのかと疑問に感じる選手たちがリストアップされているのだが、その中にMF井手口陽介の名前まで入ってしまっている。

井手口はヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督に高く評価され、2018ロシアワールドカップのアジア最終予選ではスタメンにも抜擢された実力者だ。恐らくガンバ大阪でプレイを続けていればワールドカップのメンバーに入れたことだろう。しかし井手口は安定よりも挑戦を選び、ワールドカップを半年後に控えた2018年1月にリーズ移籍を決断。そこからまずはスペイン2部のクルトゥラル・レオネサにレンタル移籍したのだが、ここで壁にぶつかった。言葉や文化の問題もあり、下位リーグのクラブながら出番を思うように確保できなかった。
結局ロシア行きも逃してしまい、昨夏にはブンデスリーガ2部のグロイター・ヒュルトにレンタル移籍。ところが今度は大怪我に悩まされることになり、グロイター・ヒュルトでも思うような活躍はできていない。同メディアもリーズでプレイする機会は恐らくないだろうと伝えており、クラブとしては残念な補強となってしまったか。

他にはリヴァプールで一時代を築きながら、リーズでは3点しか奪えなかった伝説のFWイアン・ラッシュ、弱点とまで言われてしまったGKポール・ラチャブカ、ドンカスター・ローヴァーズでは82試合40得点と結果を出していたにも関わらず、リーズでは5点しか奪えなかったFWビリー・シャープらが選ばれている。

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