世代別代表では結果残す
EURO2020へ向けて頼れるエースストライカーを探すドイツ代表。ロシアワールドカップではライプツィヒで活躍するティモ・ヴェルナーを選んでいたが、ヴェルナーは最前線よりもワイドな位置で起用した方がスピードを活かせるといった意見もある。純粋なセンターフォワードとしては実力を発揮しにくいかもしれない。
そこでブンデスリーガ公式がプッシュしているのが、ヘルタ・ベルリンでプレイするFWダヴィー・ゼルケだ。24歳のゼルケは世代別代表には選ばれてきたものの、まだA代表での経験はない。所属するヘルタでも今季はリーグ戦で3得点しか奪っていないため、成績だけを見れば代表招集にふさわしい選手とは言い難い。
しかし、同サイトの評価は高い。何よりゼルケは2014年にU-19欧州選手権を制し、自身も大会得点王とMVPを獲得。その2年後にはリオデジャネイロ五輪で銀メダル獲得に貢献するなど、ユース年代で確かな実績を残している。
加えて身体能力も興味深い。ゼルケは194cmのサイズを誇る大型ストライカーだが、同サイトによれば今季の平均スプリントは34.1kmと速い。「194cmの男にしてはかなり良い」と同サイトは伝えており、大型ストライカーながら推進力もある。マンチェスター・ユナイテッドやベルギー代表で活躍するFWロメル・ルカクのような存在になれれば興味深い。
24歳の年齢を考えると少々遅咲きかもしれないが、EURO2020まで時間は残されている。昨季はヘルタでリーグ戦10得点を記録しているだけに、ここからクラブで結果を出して代表監督ヨアヒム・レーヴにアピールしたいところだ。