「私が監督なら橋から飛び降りる」 アンチェロッティ、古巣の惨劇にコメント

現在ナポリを率いているアンチェロッティ監督 photo/Getty Images

独特な表現でパリの試合を語る

マンチェスター・ユナイテッドは、6日に行われたパリ・サンジェルマンとのCL決勝トーナメント1回戦2ndレグに3-1で勝利した。チームに怪我人が続出している中、3ゴールを奪った奇跡の逆転勝ちにサポーターは酔いしれたことだろう。対して、PSGからしてみればたまったものではない。なにせ3年連続のベスト16での敗退なうえ、アウェイでの1stレグを2点差以上で勝利したチームが2ndレグで逆転負けを喫したのは史上初だというのだ。

この大逆転劇は世界の人々に衝撃を与えたが、ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督もその1人のようだ。伊『carciomercato』などによると、アンチェロッティはELザルツブルグ戦後にパリでの試合についてコメントを求められ「信じられないことだ。もし私がPSGのベンチに座っていたなら、どうしたらいいかわからないね。もしかしたら、最寄りの橋を探して飛び降りただろう」と独特な表現を用いて話した。

アンチェロッティは2011-12シーズンにPSGの監督に就任。翌年にはチームを19年ぶりのリーグ優勝に導き、CLにおいてクラブ史上最高成績のベスト8という結果を残している。現在のチームの礎を築いたアンチェロッティにとっても、古巣が1stレグでベスト8進出をほぼ手中に収めていただけに、この敗退はショッキングなニュースとなったようだ。
近年のPSGは悲願であるCL制覇に向け、ネイマールやムバッペなど複数のビッグネームを獲得している。ところが、そのネイマールは右足の負傷でラウンド16の2試合を欠場。クラブにとって、怪我とはいえ大量の資金を投入した選手を使えず、若手中心のマンUに大逆転の突破を許した今回のCL敗退は皮肉な結果と言えるだろう。サッカーはお金の力で勝てるものではないことが如実に表れたが、クラブ上層部が憤っていることは間違いない。重圧に耐えかねてトーマス・トゥヘル監督が橋から飛び降りないことをただ祈るばかりだ。

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