モウリーニョ再登板はレアルにとって正解か? ”持続性”を疑問視する向きも

名将モウリーニョ photo/Getty Images

誰がレアルを救う?

サンティアゴ・ソラーリの下で絶望的な状況に陥っているレアル・マドリードでは指揮官交代の話題が増えている。一部ではジョゼ・モウリーニョ再就任の案も浮上しており、本人も前向きな考えがあると見られている。

問題は、モウリーニョが本当にレアルに合うかどうかだろう。英『Daily Mail』はモウリーニョを改めて評価しているが、大物指揮官であることは間違いない。タイトルの数も申し分なく、レアルでもリーガ・エスパニョーラ制覇を成し遂げている。しかし、レアルでは問題も少なくなかった。

ライバルのバルセロナとは修復不能ではないかと思えるほど睨み合い、クラシコは喧嘩のようになっていた。こうしたアグレッシブなモウリーニョの姿勢を好むサポーターもいるだろうが、もっと落ち着いた関係を望むサポーターもいる。同メディアもサポーターの好みははっきり分かれるはずと見ており、以前の仕事ぶりからモウリーニョを嫌がる者もいるだろう。
次なる問題点は「持続性」だ。モウリーニョの経歴は華やかだが、唯一持続性だけが欠けている。3年目にチームが崩壊することも珍しくなく、ヴィニシウス・ジュニオールやブラヒム・ディアス、マルコス・ジョレンテ、さらにサントスから合流予定のロドリゴ・ゴエスなど、若手を育成するうえで持続性に欠けるモウリーニョが理想的な指揮官なのかは疑わしい。

同メディアはモウリーニョの対抗馬としてトッテナム指揮官マウリシオ・ポチェッティーノの名前を挙げているが、ポチェッティーノは若手の育成を得意としている。持続性も問題なく、チーム力を伸ばす点においてはモウリーニョを超える手腕があるのではないか。一方でタイトルが不足しているため、そこは大いに疑問がある。

短期的な結果や、手段を選ばずタイトルを求めるならモウリーニョ、若手をじっくり育成していくのならポチェッティーノが理想の指揮官といったところか。同メディアはこの2人がトップターゲットになると考えているようだが、今のレアルを再生できる指揮官は誰なのか。

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