ベトナムは強かった! 確実に上がるアジアのレベル「差はPKの1点のみ」

ベトナムに苦戦した日本代表 photo/Getty Images

アジアの戦いは余裕ではない

日本のサッカーファンの間ではアジアカップは優勝するのが当たり前、アジアを制覇できなければワールドカップでの躍進はあり得ないといった見方がある。欧州や南米に比べてアジアのレベルが劣るのは事実で、アジアで結果を出せないようでは世界トップレベルの相手には通用しないのだろう。しかし、アジアだからと甘く見ることはできない。アジア各国のレベルも間違いなく上がっているのだ。

先日アジアカップ準々決勝で対戦したベトナム代表は典型的な例だ。昨年は東南アジアサッカー選手権を制し、U-23アジア選手権でも準優勝を収めた。若い力をベースに興味深いチームを作り上げており、ベトナムは決して弱いチームではない。『FOX Sports Asia』も、今回のアジアカップでベスト8まで進んだベトナムを称えている。

「プレイのバランスで見れば日本はベトナムを数段上回っていたが、スコアを見ればワールドカップに6度出場してきたチームとアジアカップ出場2回目のチームの差はPKによる1点のみだった」と同メディアは伝えており、日本は自分たちのミスからピンチを招くなどベトナムに十分苦しめられた。
グループステージ3位から準々決勝まで勝ち上がったのは少しばかりラッキーではあるものの、ベトナムは今大会でも自信を掴んだはずだ。日本がワールドカップでベスト16より上のレベルに進むためにはアジアで盤石の戦いを見せておかなければならない。しかし、もう大量得点で勝って当たり前といった見方は通用しなくなっているのだろう。

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