J2への降格危機に瀕する“7クラブ” J1残留に必要な勝ち点は?

残り2試合での連勝が求められる柏の面々 photo/Getty Images

柏は負けたら“即降格”

2018年の明治安田生命J1リーグも残り2試合となり、J1残留争いも大詰めを迎えている。今回はJ2自動降格圏、及びJ1参入プレイオフ出場枠へ転落する可能性のある計7クラブに必要な勝ち点数を紹介したい。

J2自動降格圏の17位以下で今シーズンを終える可能性があるのは、柏レイソル、名古屋グランパス、サガン鳥栖、湘南ベルマーレの計4クラブ。V・ファーレン長崎の17位以下が確定しているため、前述の4クラブ中1クラブが自動降格となる。

最も厳しい状況に立たされているのは、17位の柏(勝ち点33)。名古屋、鳥栖、湘南が既に勝ち点37を積み上げていることから、柏は残り2試合のうちどちらか一方でも敗れた場合、即時J2降格となる。2試合連続ドローの場合も同様だ。
また、柏は1勝1分け(勝ち点37)でも可能性は残るが、このケースの場合、J1残留確定には名古屋、鳥栖、湘南の3クラブのうち2クラブの連敗が必要になる。残り2試合で連勝を収め、勝ち点を39にまで伸ばすことがノルマと言って差し支えないだろう。

勝ち点37で並ぶ名古屋、鳥栖、湘南は、残り2試合で1勝し、勝ち点3を奪えれば自動降格を回避できる。しかし、3クラブとも1勝への道のりは険しいと言わざるを得ない。鳥栖は第33節で、同じく自力残留を目論む横浜F・マリノスと対戦。今季のACLを制した鹿島アントラーズとの対戦を最終節に控えていることから、第33節で勝ち点を奪えるかが、鳥栖の命運を左右しそうだ。

名古屋は第33節で2位サンフレッチェ広島、湘南も同節でACL出場権獲得を目論む浦和レッズと、両軍ともに上位陣との対決を控えている。名古屋と湘南は最終節で顔を合わせることから、この直接対決の敗者がJ2へ降格するというシナリオも考えられる。J1残留をかけた戦いは熾烈を極めそうだ。

自動降格こそ免れたものの、J1参入プレイオフ出場枠の16位へ転落する可能性があるのが、勝ち点41で並ぶ横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、ジュビロ磐田。この3クラブは残り2試合のどちらかで勝ち点1を奪い(1引き分け)、総勝ち点を“42”にまで伸ばせば、J1へ残留することができる。

最終節で名古屋と湘南が直接対戦するため、この2クラブのうち少なくとも一方が“勝ち点42”に到達できない。また、17位の柏が到達できる最大勝ち点が39であることから、横浜、神戸、磐田は残り2試合で連敗さえしなければプレイオフ行きを免れ、J2への降格を回避できるという状況だ。

今季のJ1リーグ下位8クラブの順位、及び今後の対戦予定は以下の通り。なお、第33節は11月24日(土)の14時、最終節は12月1日(土)の14時に同時開催される。


【J1リーグ順位表/下位8クラブ】(第32節消化時点)

11位:横浜FM  (勝ち点:41 得失点差:+2)
12位:神戸   (勝ち点:41 得失点差:-8)
13位:磐田   (勝ち点:41 得失点差:-10)
14位:湘南   (勝ち点:37 得失点差:-6)
15位:鳥栖   (勝ち点:37 得失点差:-6)
16位:名古屋  (勝ち点:37 得失点差:-8)
17位:柏    (勝ち点:33 得失点差:-12)
18位:長崎   (勝ち点:29 得失点差:-19) 

※16位のクラブがJ1参入プレイオフ(J2クラブとの一発勝負)へ。
※17位、18位のクラブがJ2へ自動降格。
※現18位の長崎は、J2への降格が確定済み。


【下位8クラブの日程】(残り2試合)

11位:横浜FM  第33節:鳥栖(アウェイ) 最終節:C大阪(ホーム)
12位:神戸   第33節:清水(アウェイ) 最終節:仙台(ホーム)
13位:磐田   第33節:札幌(ホーム)  最終節:川崎F(アウェイ)
14位:湘南   第33節:浦和(ホーム)  最終節:名古屋(アウェイ)
15位:鳥栖   第33節:横浜FM(ホーム) 最終節:鹿島(アウェイ)
16位:名古屋  第33節:広島(アウェイ) 最終節:湘南(ホーム)
17位:柏    第33節:C大阪(アウェイ) 最終節:G大阪(ホーム)
18位:長崎   第33節:G大阪(アウェイ) 最終節:清水(ホーム)
 

 






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