ロナウジーニョ、アンリら4人はいらない 振り返るペップのバルサ改革

バルサを指揮していた当時のグアルディオラ photo/Getty Images

黄金期のスタートはワールドクラスの排除から始まった

2008年夏にジョゼップ・グアルディオラがバルセロナの指揮官に就任した際のインパクトは強烈だった。早々にロナウジーニョ、デコら一部のスター選手を構想外としたからだ。そこからカンテラの選手を積極的に引き上げる策を取り、黄金期を築くことに成功する。

当時のグアルディオラとバルセロナ会長の間で起きたエピソードを明かしたのは、あのイタリアの名将アリゴ・サッキ氏だ。伊『Calciomercato』によれば、グアルディオラはクラブ側に4人不要な選手がいると伝えたという。そこから驚異の改革がスタートしたのだ。

「グアルディオラは当時バルセロナの会長に言ったんだ。4人の選手がいらないと。恐らくは最も有名で、最高だった選手たちだ。ロナウジーニョ、デコ、エトー、アンリだ。会長は、じゃあ誰を獲得したい?と返した。するとグアルディオラは、誰もと答えた。下から若手選手を引き上げるとね。グアルディオラはブスケッツ、ペドロを引き上げたんだ」
エトーとアンリは就任初年度の2007-08シーズンの3冠達成に大きく貢献したが、当初はグアルディオラの構想に入っていなかったのだ。結局エトーも翌年の夏にズラタン・イブラヒモビッチとのトレードでインテルへ向かっている。就任早々からワールドクラスの4名を不要と言い張れることこそグアルディオラが特別な指揮官である証なのだろう。結果的にロナウジーニョとデコを取り除いたのは大きな成功に繋がった。

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