不動の右SB、世界屈指の潰し屋も レアルが近年『買い戻した』選手たち

レアルのモラタ photo/Getty Images

今夏はマリアーノが帰ってきた

銀河系軍団には割って入れないと判断して放出しておきながら、その選手が新天地で思わぬ活躍を見せて買い戻すケースはレアル・マドリードにとって珍しいことではない。先日にはリヨンへ売却していたFWマリアーノを3000万ユーロほどの移籍金を支払って買い戻している。

マリアーノは昨夏にリヨンへ向かったが、当時はレアルで3番手FWの位置付けにあった。そこでリヨン行きを決断したわけだが、リヨンで21ゴールと大爆発。その活躍がレアルの目に留まり、売却した金額の4倍近い移籍金を支払ってマリアーノを買い戻したのだ。

そこで英『GIVE ME SPORTS』は、過去にも似たようなケースでレアルに買い戻された選手を数名リストアップしている。
1.エステバン・グラネロ

レアルの下部組織出身のグラネロは、ヘタフェに300万ユーロの移籍金で売却された。そこで印象的なプレイを披露し、翌年に400万ユーロで買い戻されている。レアルでも絶対的な主力というわけではないが、途中出場などからチームに貢献。3シーズンを過ごしている。

2.ダニエル・カルバハル

近年なら最も成功した事例と言えるのではないか。グラネロと同じくクラブの下部組織出身のカルバハルは2012年にドイツのレヴァークーゼンへ500万ユーロの移籍金で移籍。そこでポジションを掴んだことで、翌年には650万ユーロの移籍金でレアルに復帰。今では不動の右サイドバックだ。

3.カゼミロ

レアルのカスティージャからポルトにレンタル移籍したカゼミロは、そこでの活躍からポルト側が買取オプション行使に動いた。そこでレアルは買い戻しオプションを行使し、750万ユーロをポルトに支払っている。カルバハルと同じく、今ではカゼミロも不可欠な選手だ。

4.アルバロ・モラタ

上記3選手の移籍金は銀河系軍団にとって可愛らしいものかもしれないが、モラタの場合は別だ。モラタは2014年にユヴェントスへ2000万ユーロの移籍金で加入し、そこで驚くほどの成長を見せた。チャンピオンズリーグではレアル相手に得点を決めるなど大暴れで、翌年にレアルは3000万ユーロを支払ってモラタを買い戻している。


やはりこう見ると、レアルで若手選手がスムーズに出番を掴むのは難しいのだろう。下部組織出身選手も1度は国外で実力を披露し、レアルに自身の能力を理解させなければならない。マリアーノもリヨンで得点を量産し、レアルを納得させた。カルバハルやカゼミロのように定位置確保まで果たすためには、ここからが第2の勝負となる。

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