10日にチャンピオンズリーグ・準々決勝の2ndレグが行われ、ローマがバルセロナをホームのスタディオ・オリンピコへ迎え入れた。
敵地での1stレグを1-4で落としていることもあり、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けるローマ。開始6分に早くもスコアを動かした。ダニエレ・デ・ロッシがハーフウェイライ付近から裏へロングボールを入れると、エディン・ジェコが抜け出す。これを落ち着いて左足で流し込み、幸先よく先制に成功。大逆転へ向けて、ローマが反撃の狼煙を上げた。
その後も攻勢に出るローマは、アレクサンダル・コラロフやパトリック・シック、ジェコがゴールを狙うが、なかなか追加点が奪えず。2戦合計スコアが2-4で後半を迎える。しかし57分、再び裏へ抜け出したジェコがペナルティエリア内でボールをキープ。守備に入ったバルセロナDFジェラール・ピケがジェコを倒してしまい、ローマが貴重なPKをゲットした。これをキャプテンのデ・ロッシがゴール右に決め2点差に。2戦合計スコアを3-4とし、ここまであまり攻撃を仕掛けてこなかったバルセロナを追い詰める。
奇跡を信じ手を緩めないローマは、ジェンギズ・ウンデルとステファン・エル・シャーラウィといったスピードのある選手を終盤に投入し、3点目をこじ開けに行く。すると79分、そのエル・シャーラウィが右クロスに合わせ、バルセロナゴールを襲うが、これはGKテア・シュテーゲンがなんとか弾き出す。
しかし、バルセロナでさえ勢いに乗った今日のローマを止めることはできなかった。82分に右CKを得ると、ニアサイドへ走りこんだコスタス・マノラスがヘディングで合わせ、ローマが3点目をゲット。2戦合計スコアを4-4とし、アウェイゴールの差でローマがついにリードした。このゴールでようやく火のついたバルセロナだが、時すでに遅し。リオネル・メッシを中心にゴールを狙うが、踏ん張るローマからゴールを奪うことができず。ローマがスタジアムへ足を運んだ大勢のファンの前で奇跡を起こし、優勝候補の筆頭だったバルセロナを退けた。
チャンピオンズカップ時代には、1983-84シーズンに準優勝を経験しているローマだが、チャンピオンズリーグになってからはクラブ史上初のベスト4入りを果たしている。一方、2ndレグでは手も足も出なかったバルセロナは、2シーズン連続でイタリアのクラブを相手にベスト8で敗れることとなった。
[スコア]
ローマ 3-0(2戦合計:4-4) バルセロナ
[得点者]
ローマ:ジェコ(6)、デ・ロッシ(58)、マノラス(82)
参照元:YouTube