アスパス、グラーチ、ストゥアーニ イングランドで結果を残せなかった”元プレミア組”が今季大活躍!

ジローナで活躍するストゥアーニ photo/Getty Images

その他の欧州五大リーグで活躍

やはりプレミアリーグの環境は特殊なのだろうか。今季欧州五大リーグで好成績を残す選手たちも、プレミアリーグでは思うような結果が出せなかったという者が多い。今回英『Daily Mirror』は他国のリーグで復活した選手を数名リストアップしているが、プレミア失敗組の活躍は確かに目立っている。

・ピーター・グラーチ(GK/ライプツィヒ)

まず紹介されたのはライプツィヒの守護神ピーター・グラーチだ。グラーチは現在アーセナルやチェルシー、アトレティコ・マドリードもチェックしていると言われているが、実は2007年から6年間リヴァプールに在籍していた経験を持っている。しかし当時はほとんど出場機会がなく、レンタル移籍を繰り返した末にザルツブルクに移籍。そこから姉妹クラブのライプツィヒに引き抜かれ、今では絶対的な守護神となっている。
・ルイス・アルベルト(MF/ラツィオ)

セリエAの超強力攻撃軍団ラツィオではMFルイス・アルベルトが活躍している。ルイス・アルベルトもリヴァプールに在籍した経験を持つ選手だが、結果は残せなかった。しかし今季はラツィオで8ゴール9アシストと抜群の結果を出しており、不動のチャンスメイカーとなっている。

・イアゴ・アスパス(FW/セルタ)

そのルイス・アルベルトと同じく2013年夏にリヴァプールへ加入したイアゴ・アスパスも、現在はリーガ・エスパニョーラのセルタで活躍している。リヴァプールでは期待に応えられなかったが、セルタでは絶対的エースだ。スペイン代表にも召集されており、セルタで華麗なる復活を遂げている。

・クリスティアン・ストゥアーニ(FW/ジローナ)

現在リーガの得点ランキングは1位がリオネル・メッシ、2位がクリスティアーノ・ロナウド、3位がルイス・スアレス、4位がアントワーヌ・グリーズマンとワールドクラスの選手が続いているが、そのグリーズマンと同じ17得点で並んでいるのがジローナで奮闘するストゥアーニだ。ウルグアイ代表のストライカーは2015年から2シーズン所属したミドルズブラでは結果を出せなかったが、現在ではジローナを7位まで導く大車輪の活躍を見せている。

・フロリアン・トヴァン(MF/マルセイユ)

マルセイユで日本代表DF酒井宏樹と右サイドでコンビを組むトヴァンは、ニューカッスルでは思うような結果が残せなかった。しかし今季マルセイユでは得点ランク4位となる16得点を記録しており、マルセイユの攻撃陣を引っ張る存在になっている。

・メンフィス・デパイ(FW/リヨン)

マンチェスター・ユナイテッドで結果を出せなかったデパイも、リヨンで徐々に本来のフォームを取り戻しつつある。デパイの場合はマンUで受けた大きすぎるプレッシャーに対処できなかったことも苦戦の理由で、リヨンではのびのびとプレイできていることが活躍に繋がっているのだろう。

・ガストン・ラミレス(MF/サンプドリア)

サウサンプトン、ハル・シティ、ミドルズブラとイングランドで3クラブを渡り歩いたウルグアイ人MFは、思うような結果が出せずセリエAのサンプドリアへ移籍。そこでは絶対的な司令塔となっており、好調サンプドリアを牽引する1人だ。ややスピードや運動量に欠けるところがあり、それもプレミアリーグへの適応に苦戦した理由なのかもしれない。


こうしてみると今季大活躍している元プレミア組は多く、彼らはプレミアのスタイルに合わなかったのだろう。特にプレミアの中堅、下位クラブの中にはフィジカルを前面に押し出したやり方で戦うチームも多く、それに適応できない選手も多い。プレミアで失敗しても、他の欧州五大リーグでは大活躍できるなんてケースも珍しくないのだろう。


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