10日のドイツ戦で代表デビュー
若手を思い切って起用してみると予想以上の働きを見せてくれたというケースは決して珍しいものではない。10日にドイツ代表と親善試合を戦ったイングランド代表がまさにそうだろう。
イングランド代表を指揮するガレス・サウスゲートは今夏チェルシーからクリスタル・パレスにレンタル移籍したMFルーベン・ロフタス・チークを先発起用。ロフタス・チークはその期待に応え、この試合でMOMに選ばれる活躍を見せた。
ロフタス・チークはまだプレミアリーグで十分な実績がないが、トップレベルでプレイするだけの実力を有していることがはっきりした。英『Daily Mail』によると、ロフタス・チークの父トレバー・ロフタスはチェルシーで息子に十分なチャンスを与えなかったジョゼ・モウリーニョやアントニオ・コンテに不信感を募らせており、トッテナムを指揮するマウリシオ・ポチェッティーノの下でなら相当な経験を積むことができていたはずとコメントしている。
「モウリーニョが息子の障害となったんだ。息子はプレイすべきだ。みんな心の中では思っていた。なぜ彼はプレイしないのか?とね。もしルーベンがポチェッティーノの下にいたなら、彼は今頃70~90試合ほどトップチームでプレイしていたはずだよ」
すでにロフタス・チークは2018ロシアワールドカップに連れて行くべきといった意見も出ており、これほどの逸材が自国のトップリーグで満足に出場機会を与えられていなかったのは驚きだ。近年のイングランドは次々と優秀な若手選手が出てきているが、彼らの能力を信じて積極的にプレミアリーグの舞台で起用していくべきなのだろう。