現時点ではゼニトのリーグ制覇に専念
今季からロシアの名門ゼニトを率いるロベルト・マンチーニ監督が、次期候補と噂されるイタリア代表指揮官について言及している。
スウェーデン代表とのロシアW杯・欧州予選プレイオフに敗れ、1958年大会以来となる60年ぶりの予選敗退を味わったイタリア。今回の結果を受けて、先日FIGC(イタリアサッカー連盟)がジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督の解任を発表した。解任前から次期監督候補の噂は加熱していたが、そのうちの一人として挙がっていたのがマンチーニ監督だ。かつてインテルを3連覇へ導いた名将に白羽の矢が立っていた。
マンチーニ監督本人も以前メディアの前で「イタリア人監督にとって、代表の指揮官になるのは夢だ」と話し、「私も70歳になるまでには就任したい」と明かしていた。そのため、次期監督の有力候補などといくつかの地元メディアが取り上げていたが、ひとまず憧れの代表指揮官に就任することはなさそうだ。
ロシアのスポーツチャンネル『Match TV』のインタビューに応じた際、まず「たくさんの同胞のように、私もロシアW杯でイタリアを見るのが夢だった。途方もない悲しみを感じているよ。私は1958年よりも後に生まれ、W杯へ出場しないチームを見たことがなかったので、最後までそれが何を意味するのかわからなかった」と心境を述べた。
そして「次期監督候補にたくさんの名前が挙がっているが、私は決して驚いていないよ。彼らは、様々な国で優勝経験がある人たちだからね。ただ、私はゼニトに満足しているし、イタリア代表について考えていない。目標はロシアリーグ制覇かな」とコメント。現時点ではイタリア代表の指揮官に興味がないようだ。
はたして、イタリア代表は復活を遂げるために誰を招へいするのか。マンチーニ監督の他には、カルロ・アンチェロッティ氏やマッシミリアーノ・アッレグリ現ユヴェントス監督なども後任候補に挙がっている。