2018ロシアワールドカップまであと1年となり、その前哨戦ともいえるコンフェデレーションズカップ2017が18日よりロシアでスタートする。そこでFIFA公式サイトでは、過去のコンフェデレーションズカップでの名場面を振り返っている。その中の1つに挙げられたのが、元日本代表MF中村俊輔が2003年大会のフランス代表戦で決めたフリーキックだ。
2003年大会の日本はグループAに入り、ニュージーランド、フランス、コロンビアと同組に。初戦のニュージーランド戦に快勝し、第2戦の相手は強豪フランスだ。中村が魅せたのは59分、0-1でリードされていた場面だった。
日本はゴール正面やや左の位置でフリーキックを得ると、担当したのは中村。思い切り曲げたボールはゴール右上隅を捉え、ポストを叩いてゴールへ。試合には1-2で敗れてしまったが、中村のフリーキックは世界を驚かせる超ハイレベルなキックだった。
同サイトはこのゴールについて、「ナカムラはフリーキックからアメイジングなボールを蹴り、フランス代表GKファビアン・バルテズもこれはノーチャンスだった。セットプレイのスペシャリストであるナカムラはこの大会で輝きを放ち、日本が決めた4ゴールのうち3ゴールを決めている」と伝えた。中村は初戦のニュージーランド戦でも2得点を記録しており、この大会で最も輝いた選手の1人といっていいだろう。
日本は惜しくもフランス、続くコロンビアに敗れてグループリーグ敗退に終わったが、フランス戦で見せた中村のフリーキックは日本代表にもワールドクラスのキッカーがいることを証明するものだった。2017年大会には残念ながら日本は出場できないが、今でも中村のゴールは同大会のベストゴールの1つとして記憶されている。