現在のイングランド代表は、若く優秀な選手が揃っていると評判だ。今回の代表招集ではマンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーが招集外となったことも話題を呼び、今後イングランド代表はデル・アリやロス・バークリーなど若い選手たちが中心となっていくだろう。
しかし、イングランドは2018ワールドカップを制するだけの力を持ったチームだろうか。英『Daily Mirror』によると、かつてリヴァプールなどで活躍した元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏は、今のイングランド代表にはドイツ代表でスタメンを勝ち取れるだけの選手がいないと主張している。
同氏はバークリー、さらにマンチェスター・シティで活躍するDFジョン・ストーンズを好んでいるようだが、この2人についても「ドイツの最終ラインにはボアテングとフンメルスという素晴らしい2人がいる。ストーンズがここに入るのは厳しい。中盤でもケディラ、クロースがいるし、バークリーが入るのは難しいね」とコメントしており、世界王者ドイツの方が個の能力で上回っているとの見方を示している。
さらに同氏は2列目についても、「現時点でドイツに入れる選手を見つけられない。スターリングでさえ、エジル、ロイスとぶつかることになるだろう。ドラクスラーもPSGで良いプレイを見せている」と語り、ドイツの2列目に割って入るのは難しいとの見方だ。
トッテナムで活躍するデル・アリ、ハリー・ケインならばどうかとも考えさせられるが、ドイツのチームに入れる選手が多くないことは明らかだ。特にGKを含む守備陣、中盤の構成力ではイングランドが劣っている。優秀な選手を抱えながらも前回大会王者ドイツとの差は明らかなように思えるが、イングランドがワールドカップを制するのは難しいか。