アーセナルで長く指揮を執るアーセン・ヴェンゲルは、どんな試合でも攻撃的なスタイルを貫いてきた。そのスタイルはイングランド国内のみならず世界の多くのサッカーファンを虜にしており、タイトルを獲得できずともアーセナルのサッカーは人々を惹きつけている。
今季もリーグタイトルを獲得できなかったことに対して批判の声も出ているが、ヴェンゲルはエンターテイメント性のあるスタイルで戦ったうえでタイトルを獲得しなければ意味はないと考えている。英『Daily Mirror』によると、ヴェンゲルは常にサポーターが楽しめるスタイルでの戦いを望んでおり、ビッグクラブには魅力的なフットボールを展開する義務があるとコメントした。
「サポーターは試合当日の朝目覚めた時、よし!今日は自分のチームの試合だ。素晴らしいと最初に思うべきだ。私はクラブが魅力的なスタイルで戦いたいという欲望を抱いていると信じている。もしビッグクラブにそうした野望がないのなら、何かが欠けているよ。これまでもビッグクラブや強豪国は常にそうした野望を抱いてきた。バルセロナ、レアル・マドリード、アーセナルもそうだと思う。リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドもそうだ。魅力的なスタイルで戦おうとするのは、指揮官としての義務だと私は思っているよ」
ヴェンゲルは常にスタイルを変えずに戦ってきたため、大切な試合で勝ち点を失うことも珍しくなかった。現代サッカーでは堅守を武器に手堅く戦うクラブも多いが、ヴェンゲルはそうした戦い方に納得できない部分もあるのだろう。