[U-23日本代表]ラッキーボーイ豊川が先制! 延長戦にもつれ込んだイランとの激戦を制す

延長後半に中島が立て続けに2ゴール

AFC U-23選手権2016準々決勝が22日に行われ、日本はイランと対戦。試合はカタールのアブドゥラ・ビン・ハリファスタジアムで行われた。

負ければ終わりとなる決勝トーナメントの1戦目で、U-23日本代表はサウジアラビア戦から先発を8人入れ替えた。前線にはFW久保裕也とFWオナイウ阿道が並ぶ2トップ。南野拓実はベンチスタートとなった。

日本は主導権を握ってイランのゴール前に攻め込む時間帯もあったが、イランDFが集中した守備を見せてラストパスをカットし、決定機まで持ち込ませない。一方のイランも日本ゴールに迫る場面もあったが、ここも守備陣が奮闘しスコアは動かない。
スコアが動かない0-0のまま迎えた後半。中盤で球際の激しいボールの奪い合いが続いていたが、57分にイランが決定機を迎える。右サイドからのクロスにファーサイドで合わせたMFミラド・モハマディがクロスバーを叩くヘディングシュートを放ち、日本に冷や汗をかかせる。

先制ゴールが欲しい日本は、82分。FW久保に代えてFW浅野を投入し勝負に出る。すると、浅野からのパスに抜け出した矢島が右サイドを突破。ゴール前にクロスを送り込むも相手DFに阻まれ、ゴールを割ることができない。さらに日本はMF矢島に代えてMF豊川を投入するも、流れを完全に引き寄せることができないまま90分が終了するホイッスルが鳴る。

勝敗の行方は延長戦にもつれ込む。すると延長5分、ついに試合が動く。右サイドのDF室屋が切り返しからゴール前へクロスを供給する。これを途中出場した豊川が頭で合わせて押し込み、待望の先制ゴールを決めた。

追いつきたいイランは延長前半アディショナルタイムに、ディフェンスラインを抜け出したMFモフセン・カミリがシュートを放つ。決定的なピンチだったが、GK櫛引が好セーブを見せて凌ぎきる。

このまま逃げ切りたい日本は、延長後半にさらに決定機が訪れる。延長19分、左サイドでボールを受けたMF中島が中央へ切り込んで、ペナルティエリアの外から狙いすましたシュートを放つ。ボールは弧を描いてファーサイドのネットに突き刺さり、追加点を重ねる。さらにその1分後、中島がドリブルでボックス内に侵入し、強烈なシュートを放つ。ボールはクロスバーの下を叩きながらも、ゴールネットを揺らしてリードを広げた。

そのまま試合は終了し延長戦の末、日本が3-0のスコアで勝利を収めた。この大会のメンバーに追加の選手として滑り込んだラッキーボーイ豊川が、途中出場ながら結果を残し手倉森監督の期待に応えた。

日本は6大会連続でのオリンピック出場まであと1勝に迫り、26日に行われる準決勝ではイラクかUAEと対戦する予定となっている。

[先発メンバー]

GK:櫛引
DF:室屋、岩波、植田、亀川
MF:矢島(→豊川 88)、原川、遠藤(→大島 延長22)、中島
FW:久保(→浅野 82)、阿道

[スコア]

日本 0-0(3-0) イラン

[得点者
日本:豊川(延長5分)、中島(延長19分、20分)

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