クラシコの大敗、25日のシャフタール戦で4-3とギリギリの戦いを演じるなど、不安定な戦いが続いているレアル・マドリードでは、指揮官ラファエル・ベニテスの周辺が騒がしくなっている。
ベニテスについては過去にインテルで仕事を共にしたマルコ・マテラッツィも苦言を呈していたが、元リヴァプールのスティーブン・ジェラードはベニテスを擁護している。スペイン紙『マルカ』によると、ジェラードはレアルのチームスタイルが独特だと指摘し、チーム全体で戦うことを好むベニテスに合っていないと語った。
「ラファは良い指揮官だが、チームのすべてを管理しようとする。誰か1人の選手を中心に戦うのは好きじゃないんだよ。彼はチームとして戦うことを哲学とするが、レアルはロナウドとその他のビッグプレイヤーが中心だ。だからベニテスが結果を出すには時間がかかるんだ」
ベニテスはリヴァプールでチャンピオンズリーグを獲得したが、当時のリヴァプールにロナウドのようなスーパーエースは存在しなかった。そちらの方がベニテスにとってはチームを作りやすいのだろう。レアルではロナウドが王様であり、11人全員がチームのために犠牲を払うチームではない。
また、ジェラードはレアルの評価は厳しいとも指摘しており、もう少し時間を与えるべきとの意見だ。クラシコの大敗でベニテスの評価は地に堕ちているが、ここからチームを復活させられると願いたい。