なぜか勝てないチェルシー、スタッツでは昨季を上回っていることが判明

内容はよくても勝てない

リーグ戦15試合を消化して4勝3分8敗と最悪の成績を残しているチェルシーは、非常に奇妙なシーズンを送っている。開幕直後は守備の凡ミスなど敗戦に値するパフォーマンスだったが、ここ最近は昨季以上のものを残している。9日にはチャンピオンズリーグでポルト相手に見事な戦いを披露し、これこそがチェルシー本来の強さと感じさせるにふさわしいものだった。

英『スカイ・スポーツ』によると、指揮官のジョゼ・モウリーニョもスタッツでは昨季よりも良いものを残していると自信を持っており、リーグ戦で黒星が先行する理由が分かりにくい状態となっている。

よくなっているのは、ポゼッション率とスプリント回数だ。同メディアによると、リーグ優勝を達成した昨季は平均で55.8%のポゼッションを記録していた。それが今季のチェルシーは56.7%と昨季を上回っている。この数字を超えているのはアーセナル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドの上位3チームのみで、チェルシーだけが14位に沈んでいる現状は理解に苦しむ。
スプリント回数もどんどんよくなっている。昨季の8月から10月にかけての11試合では平均455回のスプリントを記録しているのに対し、ここ4試合は平均515回を記録している。選手たちが現状を打破しようと意気込んでいるのが数字に表れており、昨季以上にチームは走っている。

ボールを保持して走っているのに勝てない現状は非常に不思議で、昇格組のボーンマスに敗れるなど想像できないことだ。今季のチェルシーにはスタッツでは語れない何かが起きており、一流の選手と指揮官が奮起しても状況がなかなか好転しない。ポルト戦では内容と結果が伴う好ゲームを展開したが、本来ならばスタッツと結果は比例するものだ。ただし、今季のチェルシーは復活かと思われた矢先に格下相手に黒星を喫する脆さもある。14日には運動量とカウンターを持ち味とする首位レスター・シティと対戦するが、ここでもスタッツを結果に繋げられるだろうか。

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