現在首位と3ポイント差のアストン・ヴィラは優勝候補か プレミア制覇の鍵を握るは23歳のエース 「ロジャーズがこのリーグで最高の選手、PFA年間最優秀選手のような存在になる必要がある」
アストン・ヴィラのロジャーズ photo/Getty Images
エメリのチームは絶好調
ウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラは今シーズンのプレミアリーグで優勝候補となるのか。
シーズン序盤こそ苦戦していたヴィラだったが、現在は公式戦10連勝中と絶好調で、プレミアリーグでは首位アーセナルと3ポイント差で3位につけている。まだ折り返し地点も迎えてないため、タイトル争いについて言及するのは時期尚早だが、今のヴィラの勢いを見ると期待してしまうのも確かだ。
そんななか、リヴァプールOBであるジェイミー・キャラガー氏はエメリのチームのタイトルレースを予想。プレミアリーグ制覇は難しいとの見方を示したが、エースであるモーガン・ロジャーズ(23)の活躍が鍵を握ると語った。
「先週言った通り、アストン・ヴィラが本当にタイトル獲得に挑戦するためには、モーガン・ロジャーズがこのリーグで最高の選手、PFA年間最優秀選手のような存在になる必要がある。今の調子を維持すれば、彼はおそらくその候補に名を連ねることになるだろう」
「私はルイス・スアレスのことを考えていた。たぶん10年か12年前のことだ。あの時、彼はリヴァプールというチームをほぼ一人で引きずり上げた。あのチームはリーグで5番目か6番目くらいのチームだと言われていたのに…彼は断トツでリーグ最高の選手だった。そして彼はそのリヴァプールをあと1試合か2試合で優勝できるところまで引き上げたんだ」
「アストン・ヴィラも多分同じだろう。結果は素晴らしいが、それでも私は優勝争いをするチームではなく、チャンピオンズリーグ出場権を争うべきチームだと感じている。彼らがタイトルを争えると私が思う唯一の理由は、彼が今の調子を維持して(プレミアリーグで)最高の選手になることだ。それが彼らがタイトルを獲得できる唯一の方法だと思う」(英『Football 365』より)
キャラガー氏が言及したスアレスはおそらく2013-14シーズンのものだろう。この年スアレスはリーグ戦33試合で31ゴールをマーク。最終的にマンチェスター・シティに2ポイント差の2位でフィニッシュしたが、終盤までタイトルレースを繰り広げたリヴァプールで圧巻の存在感を放った。そしてスアレスは得点王やPFA年間最優秀選手など多くの個人賞を獲得した。
そんなスアレスのようなパフォーマンスをロジャーズが見せられるかどうかがヴィラのタイトルレースの鍵を握るとキャラガー氏は考えている。
ロジャーズは現在リーグ戦2試合連続で2ゴールをマークしており、ここまで17試合で7ゴール3アシストと素晴らしい活躍を見せているが、この調子をどこまで維持できるか、注目だ。