アフリカ勢がW杯を制する日は近い? モロッコ、チュニジア、コートジボワールらアフリカは激戦区に「もはや弱小と呼べるチームは存在しない」

モロッコはその中でも急激に力をつけているチーム photo/Getty Images

アフリカ・ネイションズカップ制覇を狙えるチームも12カ国ほどある

約1か月後の12月21日より、モロッコでアフリカ・ネイションズカップ2025(AFCON)が開幕する。近年急激に力をつけている開催国のモロッコや、アルジェリア、コートジボワール、エジプト、セネガル、チュニジアといった国が優勝候補に挙げられるが、今のアフリカは激戦区だ。

それは2026ワールドカップ・アフリカ予選を見ても明らかで、強豪ナイジェリアも大苦戦。コートジボワールと最後までグループ首位を争ったガボンや、同じくプレイオフへ進んでいるコンゴ民主共和国、エジプトと互角に戦ったブルキナファソなど、全ての国が力をつけている。

『Times Live』によると、アフリカサッカー連盟のパトリス・モツェペ会長も「弱小」と呼べるチームは無くなったと語り、アフリカ全体のレベルが上がっていることをAFCON開幕前に強調している。

「アフリカにはサッカーの発展に尽力し、投資している国がいくつもある。モロッコをはじめとする多くの国が好成績を残しているのは、継続的な投資のおかげだ。(今大会で)優勝するのは難しいよ。出場権を獲得した全ての国とまでは言わないが、出場国のうち優勝できる国は10〜12ほどある。これは素晴らしいことだ。もはや弱小と呼べるチームは存在しないのだから」

同会長の意見にチェルシーなどで活躍した元コートジボワール代表FWサロモン・カルーも納得していて、アフリカのサッカーが変わったと語っている。

「サッカーは大きく変わった。レソトのような国にも南アフリカの国内リーグでプレイしている選手がいたり、クオリティは非常に上がっている。そうした国とコートジボワールが戦う場合はこちらの勝利を予想する人も多いが、もうそうではない。小規模なチームなど存在せず、ほとんどの国が将来のために若手育成へ取り組んでいる。ここのサッカーが変化していることを認識する必要がある。いつかアフリカの国にW杯を制覇してほしいね」

2026W杯からはアフリカの出場枠も9.5まで拡大していて、アフリカ勢は大会でも注目の勢力となりそうだ。カルーが望むアフリカ勢のW杯制覇もそう遠い話ではないかもしれない。

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