セルビアリーグの44歳指揮官が試合中に心臓発作で帰らぬ人に 訃報を聞いた選手、スタッフらはピッチで泣き崩れる

何とも痛ましい出来事が photo/Getty Images

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日本戦にも出場した元ボスニア代表の選手

セルビアスーパーリーグ、FKラドニチュキ1923を率いるボスニア出身のムラデン・ジジョヴィッチ氏が心臓発作のため44歳で亡くなった。『Daily Mail』が伝えている。

ジジョビッチ氏は3日に行われた敵地のムラドスト・ルチャニ戦で前半22分にベンチで倒れ、その後病院に運ばれたが死亡が確認。試合は一時中断されその後再開されたが、訃報を聞いた選手やスタッフらはピッチで泣き崩れ、試合は中止となった。

ラドニチュキ1923のDFメフメド・コシッチは、倒れる前に体調不良を訴えていたことを明らかにしていた。「頭の中であの場面が再生される。彼は私に指示を出していたが、振り返るとベンチ脇で審判と話しているのが見えた。それから私たちのベンチの方へ歩き出し、仲間たちに向き直って『気分が悪い、気分が悪い』と言ったのだ」
「彼は昼食に食べた魚料理に文句を言って、もう食べないと言っていた。ウォーミングアップ中には何の問題もなく、試合も始まり、すべて順調だった。最悪の事態が起こらず、彼が再び我々と共にいてくれることを願いながら試合を続けた。そうではないことは明らかだったが、我々は彼のためにプレイし、勝利で彼に報いたいと誓った。集中できていなかった。信じられなかった。でも彼を失望させたくなかった。すると突然衝撃が走った。審判が突然試合を止めた。誰かが『彼が亡くなった』と言ったのだ」

ジジョヴィッチ氏は元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表で2試合に出場。そのうちの1試合は2008年1月に国立競技場で行われた日本との試合で83分までプレイしていた。同氏は先月の23日に同クラブの監督に就任しており、この試合が3試合目の指揮だった。

葬儀は木曜日に予定されており、古巣チームのファンは既にクラブのスタジアムの外に元監督の壁画を描くなど、追悼の意を表している。

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