UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第4節、スラヴィア・プラハとアーセナルの試合が行われた。
アタッカーに怪我人が続出したアーセナルは、メリーノをトップに据えて臨む。国内で無失点が続き、リーグ戦首位という状況はアーセナルだけでなくスラヴィア・プラハも同じであり、ともに堅守を誇るチーム同士の対戦となった。
立ち上がりからロングスローでチャンスを作るアーセナル。スラヴィア・プラハもサイドからチャンスを作り、5分にはラヤにセーブを強いるがこれはオフサイド。マンツーマンのディフェンスで積極的なデュエルを仕掛け、セカンドボールもしっかり回収しアーセナルにペースを握らせない。
アーセナルも20分にサカのミドルシュートがマルコビッチを急襲。22分にもトロサールが裏を突くなど次第に攻勢を見せはじめる。そして30分、コーナーキックを重ねるなかでプロヴォドがハンドをとられ、アーセナルにPKが与えられる。これをサカが右隅に沈め、アーセナルは先制に成功する。
これで勢いをつけたアーセナルはその後もコーナーキックのチャンスを得るが、スラヴィア・プラハはこれを凌いで前半を0-1で終えた。
ところが後半開始直後、トロサールの左からのクロスを中央でメリーノがボレーで合わせ、アーセナルは追加点を得ることに成功。スラヴィア・プラハは2点を追いかける展開となり、足を痛めた様子のホリーに代えてヒティルを投入する。
1点を奪いにいきたいスラヴィア・プラハ。60分にはエンボジが左サイドから早いタイミングでクロスを入れてチャンスになりかけるが、これはヒティルに合わず。アーセナルはプレッシャーをかわしながら時折裏を突き、ペースを握らせない。
65分にはエゼを投入したアーセナル。すると68分にライスからゴール前へ送られたボールにメリーノが反応し、マルコビッチが触る前に後頭部で合わせてゴール。アーセナルに決定的な3点目が入る。
アーセナルはトロサール、インカピエ、ティンバーを下げ、ホワイト、ルイス・スケリー、ダウマンを投入。一方スラヴィア・プラハはモーゼスとサニャンを下げ、クシェイと橋岡を投入した。ダウマンは15歳と308日で、CL史上もっとも若い出場選手となっている。
さらにアーセナルは17歳のハリマン・アヌースがライスに代わって登場し、CLデビュー。84分にはエリア内でファウルをとられスラヴィア・プラハにPKを与えてしまったかに見えたが、VARが介入しオンフィールドレビューの結果これは取り消された。
アディショナルタイムは5分。しかしスラヴィア・プラハはコーナーキックのチャンスも活かすことができずタイムアップ。アーセナルが主力を数人欠くなか0-3でスラヴィア・プラハを下し、公式戦10連勝、そしてクラブ新記録となる8戦連続クリーンシートを達成した。また、CLリーグフェーズでは4戦全勝・無失点となっている。