早くも直近3年で最高となる“63.6%”のポゼッション率 N・フォレストにポステコグルーの哲学は根付くか

N・フォレストの指揮官に就任したポステコグルー photo/Getty Images

就任3試合で未勝利だが……

今月9日よりヌーノ・エスピリト・サントに代わってノッティンガム・フォレストの指揮官に就任したアンジェ・ポステコグルー。この人事で注目されたのが、ポステコグルーのプレイスタイルだ。

ポステコグルーはトッテナムで積極的にボールを繋ぐ攻撃的なサッカーを志向してきたが、ヌーノ体制のノッティンガム・フォレストは全く逆だ。ポゼッション率は低く、堅守速攻をベースとしてきたサッカーで成功を掴んできた。

ポステコグルーがノッティンガム・フォレストのスタイルを自分色に変えるのか、それともサント体制のやり方を引き継ぐのか注目されていたが、徐々にポステコグルー色が出てきている。

ノッティンガム・フォレストは20日にプレミアリーグ第5節でバーンリーと1-1で引き分けたが、ノッティンガム・フォレストはこのゲームで63.6%のポゼッション率を記録。英『sky Sport』によると、これはノッティンガム・フォレストがプレミアリーグに昇格した2022-23シーズン以降では最高のポゼッション率だという。

相手が昇格組のバーンリーだったことも影響しているだろうが、同メディアはポステコグルーが自身の哲学を落とし込もうとしているサインと伝えている。MFエリオット・アンダーソンは98本、DFオレクサンドル・ジンチェンコは88本のパスを成功させていて、1試合で80本以上のパスを成功させた選手が出るのもプレミア昇格以降では初めてのことだった。

ただ、就任からの3試合で結果は出ていない。今月13日のアーセナル戦は0-3の完敗、続く17日にはEFL杯でスウォンジーと2-3で敗れた。

ポステコグルーは昨季トッテナムでヨーロッパリーグを制したが、プレミアリーグでは17位に沈むなど苦しんだ。ノッティンガム・フォレストも力をつけているクラブではあるが、まだ中堅クラブの立ち位置だ。そこでポステコグルーのスタイルがフィットするかは未知数で、最初の3試合はやや不安の残る立ち上がりとなっている。



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