アジア4次予選に臨むインドネシアの協会会長がFIFAとAFCに抗議 予選での“審判割り当て”に「日本やヨーロッパなどの……」

不利な面が多い今回のアジア4次予選 photo/Getty images

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公平性の無い4次予選

6月に終了したW杯アジア3次予選(最終予選)だが、アジアの予選はまだ終わってはいない。

来月10月に始まるアジア4次予選。4次予選には3次予選の各グループで3位、4位となったカタール、UAE、イラク、オマーン、サウジアラビア、インドネシアの6チームが出場し、3チームずつ2つのグループに分かれての総当たり戦で対戦する。グループの1位はワールドカップへの出場権を獲得し、2位は11月に行われる5次予選(アジアプレイオフ)に進出するレギュレーションとなっている。すでに組み合わせも決定し、グループAはカタール、UAE、オマーン。グループBはサウジアラビア、イラク、インドネシアという組み合わせとなった。

3次予選では日本と同組だったインドネシア。予選では帰化選手を多く招集し、結果的に4位で4次予選に進出。悲願のワールドカップ初出場に向け、さらなる帰化選手の追加など、予選に向けて準備を進めている。
そんな中『CNN Indonesia』によれば、同国の4次予選の試合にクウェート人審判が割り当てられたという。これに対してインドネシアサッカー協会会長のエリック・トヒル氏が懸念を示し、中立性を求めるためにFIFAとAFCに抗議を申し立てたと報告。中東以外の国から審判を選ぶよう抗議の書簡を送付したという。

エリック・トヒル氏は会見で「我々は現在、オーストラリアや、日本、中国、ヨーロッパなどの、より多くの中立的な国や地域の審判を起用できるよう動いている。結果がどうなるか見守りたい」と表明。「興味深いものでこの状況はプレッシャーとなっている。どうやら我々のサッカーが盛り上がっている一方で、過剰に構える勢力も出てきているようだ。サッカーは本来健全な競争のもとにあるものだが、現実にはこのようなことが起きている」と苦言を呈した。

今回の4次予選は色々と不平等な面が多いと批判の声が相次いでいる。特に一番大きいのがホスト国にカタールとサウジアラビアが選ばれたことだ。本来であれば中立国での開催が望ましいが、 AFCは突如ホスト国としてこの2カ国を選出。彼らにとっては事実上ホームゲームの試合になることから、残りの4カ国は公平性と透明性を求めていた。

また同メディアはアウェイサポーターの来場制限にも触れ、スタジアム総収容人数の8%しか割り当てられなかったことも指摘。その上で今回の審判問題もありエリック・トヒル会長は「我々にとって不利になる」と述べていた。

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