スポルティング時代から“187試合連続”で3バックを採用するこだわり アモリムの3-4-2-1はマンUに成功をもたらすのか

マンUは今季も結果が出ていない photo/Getty Images

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頑なに3バックにこだわってきた

これほどシステムのことが話題になる指揮官も珍しいかもしれない。なかなか結果が出ないマンチェスター・ユナイテッドでは、指揮官ルベン・アモリムが頑なにこだわる[3-4-2-1]のシステムが果たして正しいのかと議論を呼んでいる。

アモリムはポルトガルの名門スポルティングCPで成功を収めてきた指揮官であり、そのベースには常に3バックシステムがあった。過去の成功から3バックシステムにこだわるのも理解できるが、マンUでは就任当初から結果に繋がっていない。また、このまま時間をかけても良くなるかも分からない状態だ。

英『sky Sport』も3バックシステムにこだわりすぎではないかと疑問視していて、「アモリムの3バックはオールド・トラッフォードに成功をもたらすのか、それとも失敗に終わる運命にあるのか」と注目している。
何よりの驚きは、アモリムがスポルティングCP就任以降ずっと3バックを続けてきたことだ。その連続試合数は何と187試合(リーグ戦)で、同メディアによればスポルティングCP時代から現在まで[3-4-2-1]を採用した試合が119試合、[3-4-3]が68試合、[3-5-2]が2試合だけある。ここまで3バックに固執する指揮官も珍しいだろうか。

アモリムがマンU指揮官に就任した昨年11月から数えると、プレミアリーグで3バックを継続してきたチームは3チームに絞られる。アモリムのマンUが31試合、クリスタル・パレスが30試合、ウォルバーハンプトンが29試合だ。

興味深いのは、オリヴァー・グラスナー率いるクリスタル・パレスが3-4-2-1をベースにFA杯制覇やコミュニティ・シールドでのリヴァプール撃破など結果を出していることだ。システムが悪いというより、そのシステムに合う選手が揃っているかどうかが重要なのだろう。

グラスナー率いるクリスタル・パレスは強豪相手に堅守速攻が効いていて、リアクション型のサッカーとして3-4-2-1を機能させているところがある。ここはアモリム率いるマンUとの違いだろうか。

マンUは先日のマンチェスター・シティとのダービーマッチも0-3と完敗を喫していて、やはり3-4-2-1が正解なのか分かりづらい。今から4バックにシステム変更することも簡単ではないだろうが、アモリムの哲学をこのまま信じ続けるべきなのか。



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