アフリカ最強クラスのモロッコが歩むサッカー大国への道 AFCON男女ダブル開催&11万5000人収容スタジアム建設など進む改革

男子は2022W杯、パリ五輪でも結果を出した photo/Getty Images

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男女両方の強化に力を入れている

今月5日より、モロッコでは女子アフリカ・ネイションズカップ(AFCON)が開催される。前回大会もモロッコ開催だったため、これで2大会連続でのモロッコ開催だ。

前回大会でモロッコはホームアドバンテージを活かして準優勝の成績を収めていて、準決勝のナイジェリア戦では同大会の新記録となる4万5000人を超える観衆を記録している。

さらに今年12月には、男子のアフリカ・ネイションズカップもモロッコで開催される。男子チームは2022年のワールドカップ・カタール大会でベスト4、昨年のパリ五輪で3位に入るなど、国際舞台で目覚ましい結果を残している。
そして2030年にはスペイン、ポルトガルとの共同開催で男子ワールドカップを開催する予定であり、英『BBC』はモロッコがサッカー大国になるためのステップを踏んでいると取り上げている。これだけ立て続けにメジャートーナメントが自国で開催されるとなれば、注目度が上がるのは当然だろう。

女子サッカーに力を入れいているのも特長的で、女子1部リーグのFUSラバトの監督を務めるメフディ・エル・カイシュリは「このAFCONは大きな熱狂を生み出すだろう。若い女の子たちがプロになることを夢見てサッカーを習い始めるかもしれないし、そこから代表チームの一員になる者も出てくるかもしれない。モロッコで女子サッカーを発展させることは各クラブ、国全体、そして国王陛下の意思でもある。女性部門を開設するクラブが増えていて、これは大きな強みになる」と手応えを語る。

最大の目玉は2030年の男子ワールドカップであり、そこに向けてインフラ開発も盛んになっている。大会時には多くの集客を見込めるため、ホテル事業など他のビジネスにも良い影響があると予想される。

スタジアム改修も進んでおり、カサブランカ近郊で建設中のスタッド・ハッサン2世スタジアムは何と11万5000人収容のスタジアムになるというから驚きだ。

前回のAFCON準優勝の女子に加え、男子も AFCONの優勝候補と言える。男女のダブル優勝も夢ではないだろう。男子の場合は2026年のワールドカップ北中米大会で再びのベスト4入りを狙うことも不可能ではないはずで、今のアフリカ勢で最も期待できるチームと言える。

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