シーズン途中にマルムシュを引き抜かれたのに“ブンデス3位” フランクフルトのペースが落ちなかった理由

今季前半戦はフランクフルトで絶好調だったマルムシュ photo/Getty Images

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トップメラーの調整力

2024-25シーズン、ドルトムントやフライブルクを抑えてブンデスリーガで3位に入ったフランクフルト。シーズンを通して見事な戦いだったが、冬の市場でエースのFWオマル・マルムシュをマンチェスター・シティに引き抜かれたことを忘れてはならない。

前半戦絶好調だったマルムシュをシーズン途中に失うのはあまりに大きな痛手だったが、フランクフルト指揮官ディノ・トップメラーはそれに上手く対応してみせた。

対応できた理由の1つには、トップメラーが特定のシステムにこだわっていないことが挙げられる。独『Eintracht.TV』によると、トップメラーはマルムシュ退団後にシステムを柔軟に変えられたことが収穫とシーズンを振り返っている。
「私には特に好きなフォーメーションというものがないんだ。結局のところはチームにどんな選手がいるか、あるいはその時誰が好調かで決まってくる。今季はマルムシュとエキティケを軸とした3-4-3でスタートした。この2人が前線のコンビとして最も効果的であることは分かっていたからね。オマルはハーフスペースまで下がることもあったが、攻撃面ではこの2人で戦う必要があると考えていた」

「その結果、ゲッツェは少しやりづらくなった。サイドに展開せざるを得なくなったからね。でもオマルがチームを去り、ゲッツェを中央に戻した4-2-3-1に変更した。これが上手く機能したね。トレーニングも十分に出来ていたから、システムを切り替えることが出来たんだ」

序盤にも4バックを採用することはあり、特定のシステムにこだわっていないのが特長だ。そのおかげでマルムシュ退団にも上手く対応することができ、フランクフルトは巨額の売却益と来季のチャンピオンズリーグ出場権を手にすることになった。このトップメラーの調整力は称賛されるべきだろう。

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