最終予選に臨むメンバーが発表された日本代表 三笘ら主力選手の選出外に同グループのメディアはどう伝えたか

大幅にメンバーを入れ替えた日本代表 photo/Getty Images

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大幅にメンバーを入れ替えた日本代表

日本サッカー協会(JFA)は23日、6月のワールドカップ北中米大会アジア最終予選のオーストラリア、インドネシア戦に臨む日本代表のメンバー27人を発表した。既にワールドカップ出場権を獲得している森保ジャパンだが、今回のメンバー選考ではMF三笘薫、DF板倉滉といったこれまで主力を担ってきた選手たちを招集せず、FW佐藤龍之介やDF鈴木淳之介ら7人の選手を初招集するなど、復帰組を含めて14人の選手を入れ替えた。

今回のメンバー選考に日本が所属するグループCの各国のメディアは挙って反応。サウジアラビア『Arriyadiyah』は「日本はオーストラリアに対して新しいリストを試している」とし、「日本とオーストラリアの試合は、ワールドカップへの直接出場権を懸けたサウジアラビアとの2位争いにおいて非常に重要なものとなる」と報道。最終節のオーストラリアとの試合が最大の山場になるサウジアラビアでは、日本の今回のメンバーで挑むオーストラリア戦がどうなるか注目されているようだ。

また最終節で対戦するインドネシアのメディアは朗報と報道。『TVONENEWS』は「インドネシア代表のライバルが奇妙な決断を下して驚いた。自国代表が2026年のワールドカップに出場するチャンスの可能性が増した」と報じ、「日本がワールドカップへの出場権を早期に確定したため、多くの主要選手を休ませた。これは、次の対戦相手であるオーストラリアとインドネシアにとって朗報だと考えられる。日本からポイントを獲得することに成功すれば、予選通過の大きなチャンスとなる」と述べている。インドネシアは現在勝ち点9で3位サウジアラビアに次ぐ4位となっており、6月のシリーズでホームで中国、大阪で日本と対戦する。インドネシアが本大会の出場権を獲得するにはここで2連勝は必須。同時にオーストラリア、サウジアラビアがつまずく必要がある。そのため今回の日本のメンバーを見て勝機があると考えており、悲願のワールドカップ出場に向け期待が高まっているようだ。
一方で逆に悲観しているのが中国だ。『狐捜』は「日本は2軍メンバーでインドネシア戦に挑むことから、中国代表は2連勝したとしても敗退は免れない」と見出しを打ち、「三笘薫や伊東純也を含む欧州出身の主力選手が一斉に姿を消し、代わりにJリーグなどの新人選手が数多く入った。この布陣は、中国代表チームを崖っぷちに追い込んだ。日本とインドネシアの試合は、中国代表の試合よりも胸が張り裂けるようなものになるかもしれない」と報じている。現在勝ち点6で最下位の中国代表は、6月のシリーズでインドネシア、ホームでバーレーンと対戦する。プレイオフからの本大会出場を目指す中国だが、これまでの試合での得失点差で不利になっていることから、勝ち点で並んだ場合は下回ることとなる。中国にとっては2連勝は必須として、最終節のインドネシアと日本の試合で日本の勝利、状況によっては引き分け以上の結果が望まれることとなる。今回の日本のメンバーは中国にとってはプレイオフ進出の可能性を阻む選出となっただろう。

昨年9月から始まった最終予選もこの6月で終わりを迎える。出場が決まった日本だが、この6月シリーズは他国の動向も気になるところだ。

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