なぜインテルはリーグ連覇に届かなかったのか 続いた終盤の失点と、ミランやナポリらライバルとの直接対決で勝てなかった脆さ

セリエA連覇に届かなかったインテル photo/Getty Images

ナポリにスクデットを奪われた

チャンピオンズリーグでは決勝まで進んでいるものの、国内リーグではナポリにスクデットを奪われてしまったインテル。戦力的にはナポリより上と考えられていただけに、セリエA連覇を逃したのはショックが大きいだろう。

伊『Gazzetta dello Sport』はインテルのどこに問題があったのか分析しているが、1つは終盤の失点だ。後半アディショナルタイムにペドロ・ロドリゲスにPKからゴールを奪われ、2-2のドローに終わった第37節のラツィオ戦は今季を象徴するゲームだったと言えよう。

似たようなケースが他にもあり、2-0でリードしたところから2-2に追いつかれた4月のパルマ戦、後半ATにリッカルド・オルソリーニにゴールを奪われ、0-1で敗れたボローニャ戦もそうだ。

また、今季はライバルクラブと呼べる相手との対戦成績が悪かった。最大のライバルであるミランとは1分1敗と負け越し、さらにミランにはスーペルコッパ・イタリアーナ決勝でも2-3、コッパ・イタリア準決勝でも2戦合計1-4と敗れている。特にミランの調子が良かったというわけでもないのだが、なぜかインテルはライバルのミランに対して脆かった。

さらにリーグ戦ではユヴェントスとも1分1敗、そして肝心のナポリとは2引き分けに終わっている。この直接対決に勝っていればスクデットを手にできたはずだが、ここで勝ち切れなかったのが響いた。

ただ、今季のインテルにはCL決勝が残っている。同メディアもCLを獲得すれば全てOKとの見方を示していて、クラブは歓喜に包まれることだろう。リードを守れない終盤の失点癖など気になる部分は多いが、インテルはCL決勝でパリ・サンジェルマンを撃破して最高の形でシーズンを終えられるか。

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