ムバッペが抜けて逆にPSGの攻撃力は上がった? エンリケが口にしていた「12ゴール挙げる選手が4人いた方がいい」の実現

今季絶好調のPSG photo/Getty Images

どこからでも得点を奪えるチームに

昨夏にFWキリアン・ムバッペが退団した時にはどうなることかと思われたが、パリ・サンジェルマンは予想に反して絶好調なシーズンを過ごしてきた。

国内リーグはあっさりと制し、チャンピオンズリーグでも決勝に進出。ムバッペやネイマール、リオネル・メッシがいた時には達成できなかった欧州制覇まであと1勝だ。

ムバッペの得点力は超ワールドクラスであり、PSG時代の成績に文句はつけられない。しかしムバッペが抜けたからといって、単純な攻撃力低下とならないところがサッカーの面白いところだ。

『Get Footballnews France』は開幕前の指揮官ルイス・エンリケのコメントを改めて紹介しているが、エンリケはムバッペ退団について「私の経験から言うと、12ゴール決める選手が4人いた方がいい」と口にしていた。

これにMFウォーレン・ザイール・エメリも納得していて、エンリケの発言が間違いではなかったと振り返っている。

「監督の言うことは間違っていなかったと思う。今のチームはどこからでもチャンスを作れる。MF、DF、FW全員が得点を挙げているからね。僕たちは真の組織力を築き上げた。選手たちは互いに協力し、毎試合全力を尽くしている。全員がハードワークしていて、それが本当に上手く機能していると思う」

実際に今季のPSGではFWウスマン・デンベレがシーズン全体で33ゴール、22歳の若きフランス人FWブラッドリー・バルコラが19ゴール、ポルトガル代表FWゴンサロ・ラモスが18ゴール、フランスのネイマールとまで言われるテクニシャンの19歳FWデジレ・ドゥエも13ゴールを挙げている。エンリケの言葉通り、12ゴール以上を挙げる選手が4人揃った。

さらにMFヴィティーニャ、DFアクラフ・ハキミが7ゴール、MFイ・ガンイン、DFヌーノ・メンデス、今冬に加入したFWクヴィチャ・クワラツヘリアが6ゴール、中盤で走り回るファビアン・ルイスとジョアン・ネヴェスも5ゴールずつを挙げるなど、どこからでも得点を奪えるチームに仕上がっている。

絶対的エースだったムバッペが抜けたことで、各選手に自覚が芽生えたところもあるだろう。ムバッペがいた頃のPSGも強かったが、今のチームは昨季までとは異なるタイプの強さがあるのだ。

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