レアルはハイセンを中心に“今後10年”の守備を構築する ボーンマスで伸びた20歳の大型DFは世界最高の番人となるか

ボーンマスでブレイクしたハイセン photo/Getty Images

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攻守両面で印象的と評価

17日、レアル・マドリードはボーンマスからDFディーン・ハイセンの獲得を発表した。

ユヴェントス、ローマと経て、ボーンマスで本格ブレイクしたハイセンは、20歳ながら極めて評価が高い。195cmとサイズもあり、数年後には世界トップクラスのセンターバックに育っていると言われるほどの逸材だ。

今季はボーンマスの主力DFとしてリーグ戦30試合に出場したが、英『BBC』は今季プレミアで1000分以上プレイした選手の中ではあらゆるスタッツが印象的だと評価している。
1000分以上プレイした選手の中では、90分あたりのクリア回数がリーグ2位、インターセプト数は3位、ロングパス成功数4位など、攻守両面が印象的だ。

同メディアで解説を務めるジョーダン・クラーク氏は、年齢に似合わずゲームを読む能力がずば抜けている点を評価する。

「彼は相手ストライカーよりも1歩先を読んでいる。試合の流れを非常に上手く読んでいて、足下の技術からフィジカルまで優れている。欠点を見つけるのは難しいね。基本的プレイをしっかりとこなしている印象だ。現代では、プレッシャーを受けているのにバックラインからボールを繋ごうとリスクを犯すDFがいる。しかしハイセンは状況を素早く判断し、パスが難しいと感じた場合はシンプルに外へ蹴り出すんだ。まるで昔ながらのDFのようだよ。リスクを負うことなく、迷ったら蹴り出すんだ」

レアルが素早く獲得へ動いたのも納得だろう。同メディアのニザール・キンセラ記者は、レアル側が今後10年にわたってハイセンを中心に最終ラインを構築する考えだと伝えている。

「マドリー側は、今後10年間彼を中心に守備を構築することを本人に伝えた。(新監督候補)シャビ・アロンソのシステムにもフィットすると考えられており、そのプロジェクトがハイセンを納得させることになった」

ボーンマスとレアルでは環境も異なり、かかってくるプレッシャーも違うだろう。20歳のハイセンがいきなり期待に応えられるかは分からないが、世界最高のセンターバックになるだけのポテンシャルはあるはずだ。

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