遠藤航は栄誉礼を受けるに値したと英メディア 「彼のプロ意識と献身は輝きを放っている」「いつものように、誰も失望させなかった」

リヴァプールの遠藤 Photo/Getty Images

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カイセド、ラヴィアとの奇妙な巡り合わせも

今季のプレミアリーグを制覇したリヴァプール。第35節ではチェルシーに3-1と敗れたが、試合前には優勝チームに敬意を表す「栄誉礼」が行われ、チェルシーの選手たちが隊列を作って迎えるなか先発のリヴァプールの選手たちが入場する形となった。

アルネ・スロット監督はこの試合で数人の選手をターンオーバーしたため、今季初先発することになった日本代表MF遠藤航もこの栄誉を受けた。英『The Athletic』は、遠藤が栄誉礼を受けるに値したと評している。

スロットがボール保持型の「6番」を好んだため、今季のリーグ戦の先発の座は基本的にライアン・グラフェンベルフのものだった。遠藤の出場時間はこの試合まで、わずか157分にとどまっていた。しかし同メディアは、遠藤は「実に貴重な存在であることを証明」していると報じた。
「しかし遠藤は、自分の運命を嘆くどころか、スロット監督の『フィニッシャー』の1人として認められることを喜んで受け入れた。リヴァプールの守備陣を守り、接戦を乗り切るために投入される遠藤は、個人的なフラストレーションを一切感じさせない。常にチームを第一に考える遠藤は、チームの末端にいる選手たちの模範とみなされている。彼のプロ意識と献身は、輝きを放っている。今月末には、優勝メダルを首からかけられる予定だ」

「チェルシー戦での先発に値し、いつものように誰も失望させなかった。序盤からライン間のスペースを見つけ、フィルジル・ファン・ダイクからのパスを受け、左サイドのコーディ・ガクポへ巧みにボールを流した。その直後、ノニ・マドゥエケへの見事なタックルも見せた。後半半ばにアレクシス・マクアリスターが交代するまでに、遠藤は5回のデュエルのうち4回を制し、60回のパスのうち56回を成功させ(成功率93%)、典型的な闘志あふれるプレイを見せた」

また、遠藤を祝福したチェルシーの栄誉礼の隊列のなかにモイセス・カイセド、ロメオ・ラヴィアがいたことにも触れられている。2年前に遠藤が獲得されたとき、もともとリヴァプールが狙っていたのはこの2名だったからだ。カイセドもラヴィアも先にチェルシーにさらわれてしまい、代わりに目をつけたのが当時シュツットガルトでプレイしていた遠藤だった。ファンは当初、期待外れの補強だという反応も示したが、結果的に先にトロフィーを獲得したのは遠藤のほうだ。

チームは敗れたものの、個人のパフォーマンスは絶賛された遠藤。貴重な人材であることは間違いないが、果たして来季もリヴァプールに残ることになるのだろうか。


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