アーセナルはすでに疲労でボロボロか ここまで10人で3試合、CLで勝利も感じられぬ覇気にリヴァプール戦への不安も

どうにかCLで勝利したもののベストとはほど遠いアーセナル Photo/Getty Images

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また怪我人も出してしまった

UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第3節でシャフタールをホームに迎えたアーセナル。29分にガブリエウ・マルティネッリの放ったシュートがDF、ポスト、GKに当たってゴールとなり、オウンゴールの判定となったもののこれが決勝点に。戦績を2勝1分とし、無失点で4位という好位置につけている。

しかし、試合内容は先週末のボーンマス戦での初黒星を払拭し、ファンを満足させるようなものにはならなかった。PKのチャンスを得たもののレアンドロ・トロサールはこれを外してしまい、その後はシャフタールの猛攻にさらされる。72分にはDFリッカルド・カラフィオーリが膝を負傷し、足を引きずりながらピッチを後にした。

試合後、ミケル・アルテタ監督はチーム全体が抱える疲労について語っている。英『football.london』がコメントを伝えている。
「疲れているように見えた。ボールを持っているときも持っていないときも、適切な瞬間と場所でボールを奪い返す鋭さが欠けており、ボールを失ってトランジションを許してしまった。チャンスもあったが、大きなペナルティを逃してしまった。その感情を克服するのは難しく、その後は粘り強く戦わなければならなかった」

「(ハーフタイムで退いた)ベン(・ホワイト)を交代させるのは私の決断だった。イエローカードを受けていたし、我々はここのところ10人でプレイしてきたからだ。彼ら(シャフタール)はそのサイドに非常に密集していて、多くの選手がいたので、私は危険を犯したくなかった。リッキー(カラフィオーリ)に関しては、何かを感じたために退場を余儀なくされた。それがどの程度なのかはわからない。その意味では良いニュースではない」

その後、「(週末のリヴァプール戦まで)私たちにはあと4日ある。信じてほしい」と語ったアルテタ監督。しかし、疲労と負傷は確実にアーセナルを蝕んでいる。ただでさえ厳しい過密日程に加え、プレミアリーグ第3節ブライトン戦、第5節マンチェスター・シティ戦、そして先日の第8節ボーンマス戦でレッドカードを受け、10人でのプレイを余儀なくされている。その試合で退場となったDFウィリアム・サリバはフランス代表でも出場を続けており、疲労による判断の誤りがあったのではという指摘もあった。

ホワイトも慢性的な問題を抱えているようで、アルテタがハーフタイムで下げる決断を下したように、おそらくベストコンディションからは遠い。また、DFガブリエウ・マガリャンイス、MFトーマス・パルティ、FWカイ・ハフェルツなど出ずっぱりとなっている選手も多い。しかも主将のMFマルティン・ウーデゴー、エースFWブカヨ・サカが負傷離脱中で、いわばアーセナルは飛車角落ちの状態にある。

満身創痍の状態になりつつあるアーセナル。リヴァプール戦までの4日はとても回復に十分な期間とは思えないが、ウーデゴーとサカはまもなく復帰できるとの報もある。年始までの厳しい日程を戦い抜いていかなければならないが、疲労によるこれ以上の離脱者を出さないことを願うばかりだ。



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