エンツォ・マレスカを新監督に招聘したチェルシーは、今夏も新戦力を大量に補強し、話題を集めた。
多くの新戦力を迎えた一方で、チェルシーを追い出される形になった選手もいて、移籍市場が閉まるギリギリで新天地を探さなければならなかった。元イングランド代表FWラヒーム・スターリングもその1人だ。チェルシーの補強戦略には多くの批判も集まっていたが、元チェルシーのウィリアム・ギャラス氏はスターリングの移籍騒動について自身の見解を『Gambling Zone』述べようだ。『METRO』が報じている。
「クラブでうまくいかないとき、選手は自分を責める必要がある。ラヒーム・スターリングは2年間パフォーマンスが振るわなかったからチェルシーでそのような状況に陥ったのだ。彼は十分にゴールやアシストを生み出すことができず、新監督は彼を観察し、自分のチームに彼を入れたくないという決断を下した。それは監督の責任ではない」
「今、誰もが彼がアーセナルでどう活躍するのかに注目している。時には、選手が最高のパフォーマンスを発揮するには、監督の愛情を感じることが必要だ。私個人としては、監督からそのような愛情を感じ取る必要はなかった。たとえ監督が私のことを好きでなかったとしても、監督が私をベンチに置く余裕がないほど、私は十分に良いプレイをしなければならなかった」
スターリングは22-23シーズンは公式戦38試合で9ゴール4アシスト、23-24シーズンは公式戦43試合で10ゴール8アシストと悪くない数字を記録しているが、ギャラス氏はこの数字ではチェルシーが納得できなかっただけだと語った。クラブの方針や新監督の戦術によって、序列が変わることはどのクラブでもよくあることではあるが、同氏はあくまでも選手は自身のパフォーマンスに目を向けなければならないと考えているようだ。
最終的にミケル・アルテタ率いるアーセナルへのレンタル移籍が決まったスターリング。厳しい意見をぶつけたものの、アーセナルでもプレイ経験のある同氏はスターリングの新たな挑戦を楽しみにもしているようだ。
「私は、ラヒーム・スターリングはアーセナルで楽しく過ごせるだろうと思っている。発表の時には満面の笑みを浮かべていたし、このクラブでプレイすることが彼の夢だったのだと思う。サッカー選手として、ピッチで楽しむこと、そして情熱を持つことはとても重要だ。マンチェスター・シティでミケル・アルテタと仕事をした経験は、彼が最高のプレイを取り戻すのに役立つかもしれないが、彼に残された力をどれほど発揮できるか見てみよう」
代表ウィークが明ける今週末、アーセナルはトッテナムとのノース・ロンドン・ダービーを控えている。アウェイでの厳しい戦いとなるが、デクラン・ライスが出場停止で、マルティン・ウーデゴーも代表で負傷し、出場が不透明だ。早速スターリングが起用される可能性もあるが、アーセナルでかつての輝きを取り戻すことはできるのか。