EURO2024もグループステージの全日程を終えた。こうした代表メジャートーナメントでは、一気にブレイクするラッキーボーイ的存在が出てくるものだ。
英『The Guardian』はグループステージ終了段階でのブレイク選手を数名リストアップ。この大会で知名度を上げたという選手もおり、今後の移籍市場で注目される選手がリストアップされている。
1.ギオルギ・ママルダシュヴィリ(ジョージア代表/23歳/GK)
EURO予選・プレイオフを勝ち抜いて本大会初出場を決めたジョージアは、戦力的には格下の立場にあると言えるだろう。そのジョージアがグループステージ最終節でポルトガルを撃破し、決勝トーナメント進出を決める展開を予想できただろうか。
それに大きく貢献した1人が守護神のママルダシュヴィリだ。ジョージアは相手に攻め込まれる展開が多く、ポルトガル戦でも22本のシュートを浴びている。かなり守備陣が忙しいグループステージだったが、そこでママルダシュヴィリは圧巻のセービングを連発。
スペインのバレンシアでプレイするママルダシュヴィリは、グループステージで21セーブを記録。これは今大会最多の数字だ。まだ23歳と若く、欧州の複数クラブから目をつけられている選手でもある。今大会でさらに評価は上がったか。
2.ジョージズ・ミカウタゼ(ジョージア代表/23歳/FW)
ジョージアよりもう一人。前線ではナポリFWクヴィチャ・クワラツヘリアが1番の注目選手ではあるが、今大会3ゴールを挙げるゴールゲッターのミカウタゼも見逃せない。
フランスのFCメスでプレイした今季は、リーグ・アンで13ゴール4アシストと確かな結果を残している。足下の技術に加えてスピードもあり、ママルダシュヴィリと同じく23歳と若い。市場で人気を集めるのではないか。
3.ニコ・ウィリアムズ(スペイン代表/21歳/FW)
バルセロナに所属していることもあり、スペイン代表のウイングでは右サイドに入る16歳のラミン・ヤマルが大会前より話題を集めてきた。そのヤマルは右サイドから持ち味を存分に発揮しているが、逆の左サイドに入るウィリアムズも負けていない。
所属するアスレティック・ビルバオでも確かな評価を得ており、今季はラ・リーガで2番目に多い86回のドリブル成功数を記録した。EUROでの活躍も納得できるもので、右のヤマル、左のウィリアムズは新生・スペインの看板となっている。