「彼はビルドアップにおいて、これまで見た中で最高の能力を備えていると思う」 シャビにここまで言わしめる17歳クバルシの才能

すでに抜群の存在感を見せている photo/Getty Images

驚異的な17歳

バルセロナに所属する17歳のDFパウ・クバルシは今、大きな注目を集めている若手だ。

今年の1月にトップチームデビューを飾った同選手は現在リーグ戦では11試合連続で出場しており、そのうち10回がスタメンだ。ロナルド・アラウホとのCBコンビは絶対的なものとなっており、現在のバルセロナを最終ラインから支えている。CLではラウンド16でナポリのヴィクター・オシムヘンを相手に、そしてラウンド8の1stレグではPSGのキリアン・ムバッペ相手に堂々たるパフォーマンスを見せた。

英『The Athletic』も同選手に注目しており、大舞台で類稀なる才能を見せる17歳と紹介。オシムヘンやムバッペを止める守備面も素晴らしいが、同メディアが注目したのはクバルシのビルドアップ能力だ。
同選手は指揮官のシャビ・エルナンデスに「彼はビルドアップにおいて、これまで見た中で最高の能力を備えていると思う」と言わしめるほどだ。その片鱗はPSG戦でも見せており、先制点の起点となったのはクバルシのパスだ。最終ラインでボールを持ったクバルシはセンターフォワードのロベルト・レヴァンドフスキに楔のパスを通す。PSGは前からプレスをかけてきていたが、クバルシは中盤を飛ばして一気に前線までボールを届けた。このパスでプレスにかけにきたPSGの選手6人を置き去りにし、ハフィーニャの先制ゴールへと繋がったのだ。

クバルシは17歳とは思えないほどの冷静さを持っており、速いプレスをかけられても落ち着いてプレイできる。左右両足で精度の高いパスを出すことができるだけではなく、一気に状況を打開できるロングパスの精度も一級品だ。足元の技術に優れており、ビルドアップも上手いことからジェラール・ピケのようだという声も多い。

ビルドアップ能力もさることながら、守備面でも世界トップクラスの実力を誇るクバルシはすでにワールドクラスのディフェンダーの1人だと言えるだろう。

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