ブレントフォードが現在プレミアリーグ降格圏からわずか5ポイントに迫っている中で、今夏にチェルシー、トッテナム・ホットスパー、ウェストハム・ユナイテッドの3クラブを中心としたFWイヴァン・トニーの獲得競争が繰り広げられると『THE Sun』が報じた。
2020年にブレントフォードに加入したトニーはチームのストライカーとしてプレミアリーグ昇格に貢献してきた。2023年5月に賭博規則違反により、2024年1月までの8カ月に及ぶ出場停止処分に課されていたが、復帰後の今季はプレミアリーグ10試合で4ゴールを挙げている。
トニー自身は長期出場停止明けの直前に「ブレントフォードと(監督の)トーマス・フランクに恩返しがしたい」と語っており、ブレントフォードの降格阻止とイングランド代表入りを最優先に考えているとされている。しかし、監督のフランクはトニーの引き留めが現実的ではないという考えを2月にデンマーク『Tipsbladet』で明かした。
「チームのベストプレイヤーを売却するのは高くつくかもしれないが、その一方で、今夏、彼との契約があと1年しか残っていないことも知っている。彼の価値もわかっている。今、彼以上のストライカーは世界中探しても、そうはいないと思う」
「 彼はとてもスキルのあるストライカーで、今が全盛期だ。個人的には、監督としてトニーの残留を望むが、いつかトップチームで彼のプレイを見ることができたら楽しいだろう」
「この冬、実際に彼への入札はなかったが、彼に興味を持つクラブが多くないなら私は驚く」
現在、トニーの獲得に乗り出しているとされているチェルシーとトッテナムは、ともに9番のポジションを必要としており、万能型ストライカーとして名を馳せているトニーは両クラブでフィットする可能性が高い。加えて、今季プレミアリーグ7位につけているウェストハムも獲得に乗り出しているとされており、多くのクラブがトニーの獲得で得点力を向上出来ると考えているようだ。
いずれにしても、現在28歳でキャリアの全盛期を過ごしているトニーの今後は、今シーズンのブレントフォードがプレミアリーグに残留出来るかどうかも大きく関わってくると見られている。