UEFAチャンピオンズリーグラウンド8の抽選が行われ、14季ぶりの8強進出を果たしたイングランドのアーセナルは、ドイツのバイエルン・ミュンヘンと対戦することになった。
アーセナルにとって、バイエルンは幾度も苦杯をなめさせられてきた相手だ。16-17シーズンにはラウンド16で対戦したが、2戦合計2-10と大敗。7シーズン連続のベスト16敗退という屈辱を味わっている。ここからガナーズはCLに出ることすら叶わなくなり、長い冬の時代を迎えることになった。今季は久々の出場となっている。
厳しい相手と当たることになったが、アーセナルのエドゥ・ガスパールSDはアーセナルが決勝まで行けると思うかとの質問に「なぜ(そう思っては)いけないのか」と答えている。英『Daily Mail』が伝えた。
「なぜいけないのか。自分たちのプレイぶりや勢いがあるからこそ、夢を見なければいけない」
「クラブの規模を考えると、これは我々が常にいなければならないポジションだ。私たちは本来あるべき場所に戻ってきたんだ」
久々の8強入りとはいえ、今季のチームの勢いを考えれば、たしかにバイエルンを上回っても不思議ではない。もう2-10と大敗した頃のアーセナルではなく、マンチェスター・シティと互角の優勝争いをしているアーセナルだ。しかもバイエルンは国内リーグでレヴァークーゼンに上回られ、ケガ人も多く出た。決して本調子のシーズンではない。
バイエルンにはアーセナルを相手に幾度も得点を重ねてきた元トッテナムのハリー・ケインがいる。ノースロンドンダービーの最多得点記録をもつストライカーを擁するバイエルンというのはアーセナルにとっては潰しがいのある相手で、今の勢いをもってどこまでやれるのか興味深い対戦となる。
ここを越えるとシティ×レアルの勝者と対戦となるため厳しいが、ここまで来ればトーナメント戦では何が起こっても不思議はない。バイエルンやレアルにケガ人多数でコンディションが整わない今季はある意味チャンスとも言え、勢いのあるアーセナルが決勝まで進む可能性もゼロではない。
生まれ変わったアーセナルがどこまで行けるか。今季のCLのひとつの見所となるだろう。