遠藤の存在がリヴァプールをより強くした? 王者マンCをも圧倒した日本代表主将がもたらした影響

マンCを相手にも圧巻のパフォーマンス photo/Getty Images

マクアリスターがより攻撃的に

プレミアリーグ第28節でマンチェスター・シティを相手に見せたリヴァプールMF遠藤航のパフォーマンスは圧巻だった。

マッチアップしたのは世界最高のMFとも言われるロドリとケビン・デ・ブライネだが、遠藤は一歩も引かなかった。7回中6回のデュエル勝利、95%のパス成功率などはロドリをも上回るパフォーマンスだ。当初は獲得を疑問視されていた遠藤だが、結果で評価を一変させ、今ではリヴァプールに欠かせない存在にまで成長した。

地元紙『Liverpool Echo』は、「6番のポジションを任されるこの31歳が、リヴァプールのチーム全体のパフォーマンスと周囲の選手のレベルアップの両方に大きな影響を与えていることのさらなる証拠となった」と伝えており、同選手と中盤を組むMFアレクシス・マクアリスターに言及した。
遠藤がアンカーとして定着するまではマクアリスターがそのポジションを任されていたが、アンカーは同選手の本職ではなく、ビルドアップ時は良くても守備面が不安視されていた。

そんななか、本職の遠藤がアンカーに定着したことはチーム全体だけではなく、マクアリスターにとっても大きな影響をもたらしている。遠藤のパフォーマンスが安定し、より攻撃的なポジションでプレイできるようになった同選手は直近のリーグ戦では4試合連続でゴールに絡んでおり、この間に2ゴール4アシストをマークしている。またELのスパルタ・プラハ戦でもマクアリスターは1ゴール1アシストをマークし、攻撃面で大きな影響力を発揮している。

リヴァプールの中盤は遠藤がボールを奪い、マクアリスターがリズムを作るという形が出来上がってきつつあり、この2人のコンビの存在はチームにとって欠かせないものとなっている。獲得当初は批判も多かった遠藤だが、今ではチームの主力としてプレイするだけではなく、チームやチームメイトの力をより引き出す存在となっている。遠藤航の存在がリヴァプールをより危険なチームにしている。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ