MSN擁するバルサ相手に神セーブ連発 今季限りでの現役引退を発表したGKハートが主役になったカンプノウでの試合

バルサのシュートをことごとく止めた photo/Getty Images

メッシ、イニエスタも絶賛した試合

23日に今シーズン限りでの現役引退を発表したセルティックに所属するGKジョー・ハート(36)。

シュルーズベリー・タウンで2005年にトップチームデビューを飾ると、翌年にはマンチェスター・シティへ移籍。レンタルでチームを離れる期間もあったが、そこから2018年までシティに在籍したハート。

そんななか、英『Manchester Evening News』ではハートのシティ時代に注目しており、1つの試合を紹介している。それは2014-15シーズンのCL決勝トーナメント1回戦の2ndレグ、カンプノウでのバルセロナ戦だ。
ホームでの1stレグを1-2で落としたシティは敵地で2点差をつけて勝つ必要があった。この時のバルセロナはメッシ、スアレス、ネイマールのMSNのトリオが大爆発しており、最終的に3冠を達成したドリームチームだった。

この試合は結果的にラキティッチにゴールを奪われて0-1で負け、2戦合計1-3で敗退してしまったシティだが、この試合の主役となったのは守護神ハートだ。幾度となく決定機を作られたシティだったが、ハートはこの試合で合計10セーブを記録し、そのうちの半分はエリア内で記録した。当時世界最強の攻撃陣を前にシティの守護神は神セーブを連発したのだ。

英雄的な活躍をしたハートに同メディアは10点満点の評価をつけ、仏『L'Équipe』でも10点中9点をつけており、敗戦したもののシティの守護神がいかにすごかったかがわかる。

さらに試合後、メッシは「今日のハートはすべてを救った。明確なチャンスはたくさんあったが、GKが素晴らしいプレイをした。彼を祝福するしかない」と絶賛。またイニエスタも「あれほど多くのセーブがあった試合は記憶にない。信じられない。私たちはハートを祝福した」と称賛を惜しまなかった。

ハートはその後2シーズンはレンタルとなり、2018年にシティを退団。バーンリーとトッテナムを経てセルティックで現在はプレイしている。同選手が記録した29回という1シーズンでの最多クリーンシート数はシティで未だに破られておらず、プレミアリーグのゴールデングローブ賞をチェフと同じ4回受賞しているハートは間違いなくプレミアを代表するGKだ。

今季限りで現役を引退することを発表したハートだが、2015年にカンプノウで見せた神セーブ連発のあの試合は、今後も同選手のベストパフォーマンスの1つとして語り継がれていくだろう。

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