キレキレだったメッシが1人で“4ゴール”決めてアーセナルを沈めた夜 デニウソンが語る衝撃「地球外生命体へ変化した」

アーセナルを潰した当時のメッシ photo/Getty Images

当時のメッシは全盛期にあった

2006年より5年間アーセナルでプレイしたブラジル人MFデニウソンを覚えているだろうか。通算153試合をこなしたデニウソンには、どうしても忘れられないゲームがある。

英『Arsenal Insider』にて『最も難しかった相手は誰か』と問われたデニウソンは、バルセロナ時代のリオネル・メッシの名前を挙げている。メッシ1人に4ゴールも奪われた2009-10シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグの記憶があるからだ。

当時のアーセナルはホームでの1stレグを2-2で引き分けており、敵地カンプ・ノウでの2ndレグに臨んだ。この時点ではまだ五分五分だったが、2ndレグではメッシが1人で4ゴールと大爆発。アーセナルは1-4で敗れ、ベスト8で姿を消した。
「最もタフだったのはメッシだ。間違いなくね。カンプ・ノウで彼に4ゴールも奪われて負けたのだから。試合前に監督のヴェンゲルは、僕とディアビにメッシを警戒しろと伝えてきていた。彼は地球外から来た存在だからと。正直、僕たちは勝てると考えていた。しかし15分が過ぎたところで、メッシは地球外生命体へと変化した。1点、2点、3点、4点とね。彼はゲームを終わらせたんだ。あのカンプ・ノウでのゲームは経験したことがないものだ」

今のメッシも凄いが、体のキレはバルセロナでプレイしていた2010年代前半あたりが全盛期だっただろうか。前を向かせてしまえば、1対1で止めるのはほとんど不可能だった。当時のアーセナルはデニウソンとアブー・ディアビがボランチを組んでいたが、何もできなかった。当時のメッシは史上最強のサッカー選手と言っていい状態だっただろう。

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