バイエルンがハンジ・フリックの監督復帰を検討か 有識者は賛成「トゥヘルにないものを持っている」

昨年9月以降はフリーのハンジ・フリック氏 photo/Getty Images

前指揮官に立て直しを託す?

14日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stでラツィオに0-1で敗れた。先週末のブンデスリーガ第21節レヴァークーゼン戦(0-3)に続く連敗となったことで、同クラブの首脳陣の中ではトーマス・トゥヘル監督に代わる新たな指揮官の選定が議論されているとドイツ紙『Bild』が伝えている。

レヴァークーゼンに敗れてブンデスリーガでの首位奪還に失敗し、さらにヨーロッパのコンペティションからも早々に姿を消しそうな事態となってバイエルンの内部がにわかに騒がしくなっているようだ。同紙によると、バイエルンの首脳陣は現段階ではトゥヘル監督を続投させる方針だが、今後の状況次第では同監督を解任し、代わりにかつてバイエルンで監督を務めていたハンジ・フリック氏に再び指揮を託すことも検討しているという。

2014年まで約8年間にわたってドイツ代表のコーチを務めたフリック氏は、2019-20シーズン途中にニコ・コヴァチ監督(当時)の後任としてバイエルンの監督に就任し、当時不振に陥っていたチームを立て直してブンデスリーガとDFBポカール、さらにはチャンピオンズリーグも優勝してシーズン三冠を達成。翌2020-21シーズンもブンデスリーガを制したが、同シーズン終了後にバイエルンを退団してドイツ代表の監督に就任した。しかし、昨年9月に行われた日本との国際親善試合に1-4で敗れた後、成績不振を理由に解任された。
スポーツディレクターを務めていたハサン・サリハミジッチ氏ら当時のクラブ幹部との確執がバイエルン退団の一因と見られているフリック氏だが、首脳陣の顔ぶれが変わった今ならば、バイエルンからの復帰オファーに関心をしめす可能性はある。

バイエルンのOBでサッカー解説者のローター・マテウス氏も「ハンジ・フリックは常にバイエルンで監督候補として挙がる名前だ。彼の成功の歴史については知られているし、現在はフリーの身だからね。私は、『彼はトゥヘルよりも良い監督だ』とは言わない。しかし、ハンジはトゥヘルにはないものを持っている。彼は受け持った選手達を成長させ、大きな自信を植え付けるという作業を常にやってのけてきた」と『Bild』の取材に対してコメントし、フリック氏のバイエルン復帰の可能性について前向きな捉え方をしている。


既にバルセロナら他のビッグクラブもフリック氏に興味をしめしていると報じられているが、果たしてバイエルンはフリック氏に再登板を要請するのだろうか。

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