“Jリーグ経験ゼロ”でいきなり欧州へ行くのはあり? 世界がU-17日本代表FW名和田我空に注目する理由

U-17のカテゴリーで結果を残してきた名和田 photo/Getty Images

福田師王、チェイス・アンリの例もある

近年は欧州トップリーグで活躍する日本人選手も増えたが、それに合わせて海外挑戦へのパターンも色々と生まれつつある。オーソドックスなパターンではJリーグで力をつけ、そこから欧州へ向かうのが一般的だろう。

しかし、近年は高校卒業と同時に海外へ向かう選手も出てきた。今回『Transfermarkt』が注目したのは、U-17日本代表の中心選手として今年のU-17アジアカップ、さらに11月のU-17ワールドカップに出場した神村学園の2年FW名和田我空だ。

神村学園といえば、高校選手権を盛り上げたFW福田師王が卒業と同時にドイツのボルシアMGと契約を結んでおり、後輩にあたる名和田がどういったルートを選ぶのか同サイトも注目しているのだ。
「ドイツでは、近年増えている傾向がある。それは、多くの日本の才能ある選手が学校を卒業し、直接ヨーロッパに向かっているということだ。福田師王(19歳)やチェイス・アンリ(19歳)など、Jリーグ経験を持たずにブンデスリーガのセカンドチームと契約し、そこからトップチームへの飛躍を目指している者もいる。現在も日本の神村学園に通う名和田我空(17)が同様に早い段階で欧州のクラブに引き抜かれる可能性がある」

「筑波大学で学んでから川崎フロンターレでプロ経験を積み、その後ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ、プレミアリーグのブライトンへと進んだ三笘(26)の成功例もあるため、日本の逸材たちにとって欧州へどのルートで向かうのが最適かについての議論がある。名和田が卒業後にどうしたいのかはまだ分かっていない。Jリーグのクラブに行き、プロとしての重要な経験を積むのか、三笘のように大学のチームで学ぶのか、それともすぐに欧州へ向かうのか。彼にはまだ決断するまで1年ある」

名和田はU-17アジアカップでも得点王&MVPに輝いており、すでにスカウトの世界では有名な存在となりつつある。まだ福田やチェイス・アンリの事例が成功に結び付くか分からないが、名和田を早い段階で獲得したいと考えるクラブもあるだろう。

まずは開幕の迫る全国高校サッカー選手権大会で頂点を目指すのが直近の目標となりそうだが、名和田はどういったキャリアを歩むのか。その動きには世界も関心を示している。

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