司令塔も点取り屋もこなせる “職人”の退団はやはり大きいか 痒いところに手が届くギュンドアンの存在

今夏にシティを退団したギュンドアン photo/Getty Images

コバチッチ、ヌネスにかかる期待

プレミアリーグ15試合を終えて、9勝3分3敗で4位に位置するマンチェスター・シティ。

リーグの前半戦はペップ・グアルディオラがさまざまなことを試すため、勝ち点をこぼすことがあるのはいつものことだが、今シーズンは勝ちきれていない印象が強い。プレミアリーグ4連覇に疑問の声が上がる中、英『Daily Mail』は今夏に退団したMFイルカイ・ギュンドアンがいなくなった影響が大きいと伝えている。

「イルカイ・ギュンドアンのバルセロナ移籍は、シティが適応しなければならない最大の変化だ。彼はキャプテンであり、歴史的なゴールを決めた選手であり、グアルディオラとパウサの技術、つまり試合を支配する方法を真に理解した男でもあった。彼はボールを失うことはほとんどなく、プレイを早めるタイミングも遅らせるタイミングも正確に把握していた」
ギュンドアンはペップ・シティにとってまさに “痒いところに手が届く”選手であった。チームのバランスや試合の流れを見ながら司令塔としてリズムを作りチャンスメイクをすることもでき、MFロドリのようにもMFケビン・デ・ブライネのようにもプレイすることができるような選手だった。

また、ギュンドアンは点取り屋としても欠かせない選手であった。昨シーズンのFAカップの決勝の2ゴールや、21-22シーズンの最終節、アストン・ヴィラ戦でのタイトルを決めた2ゴールなど試合を決定づけるストライカーの役割まで担うことができた。

ギュンドアン退団を受けて、シティは今夏、MFマテオ・コバチッチとMFマテウス・ヌネスを獲得したが、ここまではギュンドアンを忘れさせるようなインパクトを残していない。デ・ブライネの復帰もそうだが、シティが4連覇を達成するにはコバチッチとヌネスの進化も必要不可欠な要素の1つとなる。

クラブ初のCL制覇に導き、3冠を達成したレジェンドの穴をコバチッチとヌネスは埋めるような活躍ができるのか、注目だ。

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