徐々に“野戦病院化”するアーセナル 公式戦3試合連続先発出場と存在感増す冨安はアーセナルで“不動の地位”を築けるか?

右SBで先発の冨安 photo/Getty Images

“鉄人”右SBに長期離脱の可能性?

11日に行われたプレミアリーグ第12節、アーセナルはホームに昇格組バーンリーを迎えた。

アーセナルはこれまでリーグ戦全試合先発出場を続けていたDFベン・ホワイトが欠場。DFオレクサンドル・ジンチェンコが左サイドバック、公式戦3試合連続での先発となったDF冨安健洋は右サイドバックでの出場となった。

前半は両ゴールキーパーのビッグセーブもあり、スコアレスの時間が続く。試合が動いたのは前半アディショナルタイム。DFジンチェンコからのクロスをFWブカヨ・サカが頭で折り返す。最後はFWレアンドロ・トロサールがゴールポストにぶつかりながら先制点を奪った。
しかし後半立ち上がりの54分、バーンリーに同点弾を許す。右サイドで冨安と19歳のバーンリーのFWルカ・コレオショが対峙。ペナルティエリア深くまで進入を許すと、MFジョシュ・ブラウンヒルがこぼれてきたボールを押し込み1−1。それでもアーセナルは失点からわずか3分後、左CKを獲得すると、FWトロサールのボールにDFウィリアム・サリバが頭で合わせ勝ち越しに成功。74分には、コーナーキックのこぼれ球に反応したDFジンチェンコがアクロバティックなシュートを決め3点目。83分には退場者を出したものの、3-1と快勝でバーンリーを退けた。

直近のチャンピオンズリーグ第4節セビージャ戦では“違和感”で前半のみで交代となった冨安には出場を心配する声もあったが、終わってみればフル出場。“失点関与”があったものの、攻守にわたり堅実なパフォーマンスを見せた冨安。英メディア『ARSENAL INSIDER』は「失点の場面ではもっと強くいくべきだった」としながらも「それ以外ではサカをうまくサポートした」と評価し、及第点の「6」を与えた。

なお同メディアでは、1ゴール1アシストと先発起用に応えたFWトロサールがチーム最高の「8.5」だった。

ケガ人続出で選手の離脱が相次いでいるアーセナル。指揮官のアルテタは試合後、DFホワイトの欠場について詳細は語らなかったものの、英『Daily Mail』は長期離脱の可能性も示唆している。もし、これまで右サイドで欠かすことのできない存在として活躍してきたホワイトが長期離脱となれば、冨安の出場機会にも関わってくる。これからインターナショナルマッチウィークに入るが、3試合連続先発出場と“序列”が上がりつつある冨安は、今後アーセナルにとってより重要な存在になってくるかもしれない。

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