FIFAランク最下位の“207位”でも前を向く EURO予選0得点21失点でも戦い続けるサンマリノの戦士たち

今回のEURO予選も苦戦しているサンマリノ代表 photo/Getty Images

EURO、W杯の予選で勝ったことはない

現在行われているEURO2024予選でも、グループHで6試合を戦って全敗。0ゴール21失点と全く良いところがないサンマリノ代表。発表されているFIFAランクでは最下位の207位となっており、今回のEURO予選も成果は出ないままだ。

それはワールドカップ予選でも同じで、参戦した1994年大会の予選よりサンマリノは1度も勝ったことがない。その成績は2分74敗。12ゴール356失点と、数字だけを見れば散々だ。

EURO予選では今大会を合わせて1分81敗。8ゴール361失点となっており、『ESPN』は2004年に親善試合でリヒテンシュタインに勝利を収めたのが最後の勝利と取り上げている。
ただ、それでもサンマリノ代表の選手たちは前を向いている。プロ選手ではなく、他の仕事をこなしながらサッカーをやっている人たちがほとんどだ。同メディアによると、グラフィックデザイナーを務めるFWマッテオ・ヴィタイオーリはFIFAランクが最下位でも戦い続けることに意味があると語る。

「僕たちはプロではないから、周囲と同じというわけではない。僕も他に働かないといけないし、チームメイトだってそうだ。それは僕たちにとって普通のことなんだ。最も重要なことは、成功したいという心と情熱を持つことだ。たとえFIFAランキングで最下位だったとしても、僕たちは誇りに思っている。僕たちは世界で最も小さな国の一つだが、常に100%の力を出してプレーしているんだ」

いつの時も目標は勝利だ。EURO、ワールドカップ予選での1勝が永遠の目標であり、そのためにサンマリノの選手たちは戦い続ける。

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