今夏、ドルトムントからレアル・マドリードに加入したイングランド代表MFジュード・ベリンガム(20)の躍進が止まらない。
約156億円とも言われる移籍金でレアルに加入したベリンガムのポテンシャルは以前から多くの注目を集めていたが、加入早々ここまでの活躍を予測できた人は少ないかもしれない。
すでにレアルを引っ張る存在となったベリンガムは4日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2戦のナポリ戦でも躍動する。この試合、ナポリに先制点を許すも、FWヴィニシウスの同点ゴールをアシストしたベリンガム。
ベリンガムは、続く34分にはピッチ中央付近からドリブルを開始し、そのままフィニッシュ。圧巻のドリブルシュートで逆転に成功した。その後、ナポリに追いつかれるも、終盤にMFフェデリコ・バルベルデの強烈なシュートが決まり、レアルは3-2で勝利した。
1ゴール1アシストの活躍を見せたベリンガムはこれで、公式戦通算9試合で8ゴール3アシストを記録。加入以降、圧巻の存在感を見せる同選手をスペイン『as』では、レアルのレジェンドであるアルフレッド・ディ・ステファノと重ねて賞賛している。
「ベリンガムは中盤から前のエリアでプレイするディ・ステファノを彷彿とさせる選手だ。動きやボールの扱いはエレガントだが、激しく戦うこともでき、疲れ知らずだ。半分芸術家で半分は戦士だ。攻撃的なプレイは彼を中心に組織されるが、彼は常にプレイの起点でありながら、シュートも打つ」
ディ・ステファノはレアル史上最高の選手とも言われるクラブのレジェンドだ。ペレス会長が「ディ・ステファノ自身がレアル・マドリード」と称賛を惜しまないディ・ステファノは、クラブをUEFAチャンピオンズカップ5連覇やリーガ優勝に8回導き、レアルをビッグクラブに変えた選手だ。
そんなレジェンドにベリンガムは重ねられている。シュートやアシストだけではなく、ピッチのあらゆるところに顔を出し、守備にも奔走する。ベリンガムはまさに今のレアルの生命線ともいえる。
レアルに加入して早々チームを牽引する選手となったベリンガム。まだ20歳という若さであるが、すでにレアルの顔となりつつある活躍を見せている。