プレミアリーグでよもやの13位に沈むマンチェスター・ユナイテッド。先日のチャンピオンズリーグ・グループステージ初戦のバイエルン・ミュンヘン戦も3-4と打ち合いの末敗れており、公式戦3連敗となってしまった。
また、バイエルン戦後に新加入GKアンドレ・オナナが発言した「勝てなかったのは僕のせいだ」という発言もフォーカスされた。28分、レロイ・サネの甘いコースに飛んだシュートをオナナは防ぎきれず、先制点を与えてしまったのだ。これで6試合で14失点となり、ユナイテッドの守備には厳しい目が向けられている。
しかし『Mail Sports』の番組『It’s All Coming Up』にて、元イングランド代表のクリス・サットン氏は違う見解を示している。
「マンチェスター・ユナイテッドが抱える問題は、私も問題だと思う。ユナイテッドが抱えている最大の問題は中盤のエリアだよ。足元とダイナミズムがあるようには見えない」
「順位表の上位にいるチームがどうなっているか見てほしい。それが彼らの最大の問題だ。ユナイテッドは本当にカウンター攻撃しかできないし、それが彼らの問題なんだ」
それに対しイアン・レディマン記者も同意。低迷の兆候がウイルスのように、チーム全体に広がり始めていると危惧している。
「GKのオナナに対するどんなひどい判決よりも、これ(中盤の出来の悪さ)は多くのことを示しているように思う。この種の不確実性のウイルスがマンチェスター・ユナイテッドのチーム全体に広がりはじめている。昨夜(バイエルン戦)ではマーカス・ラッシュフォードが良いプレイをし、ラスムス・ホイルンドもそうだったが、リサンドロ・マルティネスは昨季とは似ても似つかない。GKはミスをしてしまった」
「もし私がエリック・テン・ハーグだったら、それを心配するだろう。チームから自信が失われつつあるという事実を」
ユナイテッドは新加入のメイソン・マウントが開幕早々に離脱。カゼミロは衰えが指摘されており、中盤で自信をもってボールをポゼッションすることができていない。アーセナル戦、ブライトン戦、バイエルン戦ともに保持率は相手を下回っている。
そもそも足元に優れたGKであるオナナを獲得したということは、丁寧なビルドアップからボールを保持するスタイルが想定されていたはずだ。しかし現状はカウンター攻撃に頼る状況が続いており、ユナイテッドはチーム全体がどうにもギクシャクしている。