日本も強かったが、それ以上にドイツは大丈夫? 「もはやドイツはサッカー大国ではない」と世界から心配する声が

日本に完敗を喫したドイツ photo/Getty Images

W杯制覇から約10年でチーム力は落ちたか

9日にフォルクスワーゲン・アレーナで行われたドイツ代表VS日本代表の親善試合は、4-1で日本が大勝を収めた。このカードは昨年のワールドカップ・カタール大会以来の顔合わせとして注目されていたが、まさかここまでスコアに差がつくと予想できただろうか。

日本の戦いが見事だったのは確かだ。しかし、それ以上にドイツの状況は大丈夫なのかと心配になってくる戦いだった。

4ゴールを奪った日本の攻撃も見事ではあったが、ドイツの最終ラインにミスが目立った。ビルドアップの部分もどこか不安定で、中でも日本の3点目となったDFロビン・ゴセンスのタッチミスは痛恨だ。バックパスを試みたのかもしれないが、そこを久保建英に奪われて独走されてしまった。強豪ドイツとしては信じられないようなプレイだ。
この敗北にSNS上では、「もはやドイツはサッカー大国ではない」、「ドイツは本当にまずい状況にある」、「ドイツの栄光の日々は過ぎ去った」など、世界のサッカーファンからネガティブな声が数多く出ている。

今のドイツもビッグクラブでプレイする実力者ばかりだが、それでも2014年のワールドカップ・ブラジル大会を制した当時に比べるとメンバーのクオリティは落ちるか。メスト・エジル、マッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテング、当時のトーマス・ミュラー、すでに代表を退いているトニ・クロースなど、全盛期の彼らに代わるプレイヤーはそう簡単に見つかるものではない。

今回の敗北はスコアが示す通りダメージが大きく、代表監督ハンジ・フリックには厳しい判断が下されるかもしれない。ただ、指揮官交代だけで状況は変わるだろうか。ドイツの問題は想像以上に根深い可能性があり、選手の育成を見直すタイミングなのかもしれない。

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