ヴィニシウスの成功で世界の補強戦略が変わった? 4500万ユーロさえ安価と感じさせる5年間

レアルで成長するヴィニシウス photo/Getty Images

南米の若手タレント争奪戦は激化している

2018年の7月、レアル・マドリードはブラジルのフラメンゴからFWヴィニシウス・ジュニオールを獲得した。あれから5年が経ったが、ヴィニシウスがここまでの選手に成長するとどれだけの人が予想していただろうか。

米『ESPN』は、この5年でヴィニシウスはサッカー界のトレンドに変化を与えたと取り上げる。

レアルは当時10代だったヴィニシウスに早い段階から目をつけ、4500万ユーロで引き抜いた。当時は欧州で実績のない10代のブラジル人FWに4500万ユーロは高額すぎると感じたかもしれないが、今は早い段階から南米の才能を獲得してしまおうとする欧州ビッグクラブが増えてきている。
今夏もバルセロナはアトレチコ・パラナエンセに所属する18歳のブラジル人FWヴィトール・ロッキと契約を結び、レアルもパルメイラス所属FWエンドリック(16)と契約を結んでいる。両者は来夏にそれぞれのチームへ合流する予定だ。

レアルでは同じブラジル人FWのロドリゴ・ゴエスも活躍しており、南米のタレントへの注目度は確実に増している。ヴィニシウスのケースを考えれば、4500万ユーロの移籍金もそれほど高額には感じられない。クラブで10年近く活躍してくれるとなれば尚更だ。

今は早い段階から欧州で活躍することを意識している若手が多いのか、ヴィニシウスとロドリゴも守備意識の高さなど欧州トップリーグで活躍するための準備ができている。守備には参加しないといったエゴイスティックな選手は減少傾向にあり、南米の若手アタッカーを狙いやすい環境になりつつあるか。

今後もヴィニシウス・ケースを狙うクラブは増えるはずで、早い段階から南米の才能を獲得してしまう争奪戦は加速していきそうだ。

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